日本野鳥の会会長の柳生博さんと
和暦倶楽部という団体が書いた本。
明治になって採用された太陽暦の前は旧暦。
太陰太陽暦で、中国からの輸入。
和暦とは、それ以前の日本列島で使われていた暦のことだそうです。
どんな暦だったのか?ほとんど分かっていないようです。
和暦では、年を数えるには「コトシ」と「コゾ」しかなく、
これが順番にやってくると考えていたそうです。
来年は「新しいコゾ」再来年は「新しいコトシ」・・・
また季節感も今と違っています。
冬から春に変わるのは何時か?今なら3月が春ですが、
冬が極まった時に春が芽生えるという季節感。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
この歌も夏の極まったところに
秋が始まるという季節感がありそうです。
こうした季節感のうえに日本人は生活を芸術化してきました。
それが今は大きく崩れてしまったようです。
例えば「正月」、現在の正月は、あまり楽しくないですね。
和暦では、春がめぐってきた最初の満月の夜から翌朝にかけてが、正月。
いまも秋田の男鹿半島に残っている「なまはげ」は
この正月の行事だそうです。なんだか楽しそう。
初あかりそのまま命あかりかな 能村登四郎
コゾをリセットして新しいコトシを迎える。そんな気持ちの句では。
中国やベトナムでは西洋暦を採用しましたが、正月は旧暦。
春節として盛大にお祝いします。
近代化を急いだ日本。植民地となって苦難の道を歩んだアジア諸国。
今という時代になってみると、
どちらが豊かな命を保っているのでしょうね?
和暦倶楽部という団体が書いた本。
明治になって採用された太陽暦の前は旧暦。
太陰太陽暦で、中国からの輸入。
和暦とは、それ以前の日本列島で使われていた暦のことだそうです。
どんな暦だったのか?ほとんど分かっていないようです。
和暦では、年を数えるには「コトシ」と「コゾ」しかなく、
これが順番にやってくると考えていたそうです。
来年は「新しいコゾ」再来年は「新しいコトシ」・・・
また季節感も今と違っています。
冬から春に変わるのは何時か?今なら3月が春ですが、
冬が極まった時に春が芽生えるという季節感。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
この歌も夏の極まったところに
秋が始まるという季節感がありそうです。
こうした季節感のうえに日本人は生活を芸術化してきました。
それが今は大きく崩れてしまったようです。
例えば「正月」、現在の正月は、あまり楽しくないですね。
和暦では、春がめぐってきた最初の満月の夜から翌朝にかけてが、正月。
いまも秋田の男鹿半島に残っている「なまはげ」は
この正月の行事だそうです。なんだか楽しそう。
初あかりそのまま命あかりかな 能村登四郎
コゾをリセットして新しいコトシを迎える。そんな気持ちの句では。
中国やベトナムでは西洋暦を採用しましたが、正月は旧暦。
春節として盛大にお祝いします。
近代化を急いだ日本。植民地となって苦難の道を歩んだアジア諸国。
今という時代になってみると、
どちらが豊かな命を保っているのでしょうね?