575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

実朝の海木枯しのあるばかり    遅足

2010年01月09日 | Weblog

昨年、伊豆へ遊びにいってきました。
冬型の気圧配置で、さすがの伊豆も寒風のなか。
天城峠を越えると相模湾。
駿河湾よりは少し穏やかですが、
それでも木枯しが吹き抜けていきます。
砂浜をあるけば、砂が顔をうってきます。
波頭は風にさらわれ、海面には、無数の天馬の足跡・・・

その情景を詠んだ句です。
一応のカタチは出来ているのですが・・・
なにかが足りません。

このままでは一種の慣用句のままです。
慣用句は、効率よく意味を伝えてくれますが、
それだけに新鮮さがありません。

慣用句の関節を外して、一つ一つのコトバを
自由に解放してやらないと。

実朝 海 木枯し

名詞ばかりバラバラ事件に。

木枯しのなかにいた時の身体感覚を頼りに
接着剤となるコトバが飛び込んでくるのを
待っています。
もう一ヶ月、まだ現れません。

   


 木枯しは天馬の蹄
       波を蹴り実朝の海駆け抜けていく

  

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初句会相も変わらぬその中で    朱露

2010年01月09日 | Weblog

     顔触れが代わり映えしたらやり直しだ。
     相も変わらずの顔触れだからいいのさ。
     相も変わらぬ顔で突然凄い句を作った。
     こんな素晴らしい事件が世にあろうか。

コメント (1)
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