昨年、伊豆へ遊びにいってきました。
冬型の気圧配置で、さすがの伊豆も寒風のなか。
天城峠を越えると相模湾。
駿河湾よりは少し穏やかですが、
それでも木枯しが吹き抜けていきます。
砂浜をあるけば、砂が顔をうってきます。
波頭は風にさらわれ、海面には、無数の天馬の足跡・・・
その情景を詠んだ句です。
一応のカタチは出来ているのですが・・・
なにかが足りません。
このままでは一種の慣用句のままです。
慣用句は、効率よく意味を伝えてくれますが、
それだけに新鮮さがありません。
慣用句の関節を外して、一つ一つのコトバを
自由に解放してやらないと。
実朝 海 木枯し
名詞ばかりバラバラ事件に。
木枯しのなかにいた時の身体感覚を頼りに
接着剤となるコトバが飛び込んでくるのを
待っています。
もう一ヶ月、まだ現れません。
木枯しは天馬の蹄
波を蹴り実朝の海駆け抜けていく