575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会ちかづく    遅足

2010年01月13日 | Weblog
今回の宿題は去年今年。

行く年を惜しみつつ新しい年を迎える。
そんな気持ちの季語です。

難しいので、図書館から本を借りてきました。
愚足さんも愛読の、ひらのこぼさん著、俳句発想法100の季語。

いろいろな発想法が紹介されています。
①なにか移り行くものに思いを託して。
  天窓を過ぎ行く星座去年今年 片山由美子

②身の回りの日常の景を詠むことによって
新年の感慨を。
 針に糸通してゐるや去年今年 細身綾子

③そんな感慨を無視する。逆手に取る。
 なにが去年今年なものか早寝せる 清水基吉

④日常の見過ごしている、ちょっと不安な感じを詠む。
 非常災害用保存飲料水去年今年 池田澄子

この他、家族や恋人など人間関係を詠む句も。

日常のささやかな、ものやこと。
それが去年今年という感慨を持って眺めると
新鮮に感じられるようです。
とすれば、案外、身近に素材はころがっているようです。

   もの捨ててものを忘れて去年今年  遅

    朝からと思ったら

   雪女うしろ姿のとけてをり  遅


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霙降るお食事処人気なし   朱露

2010年01月13日 | Weblog

   霙(みぞれ)は溶けかかる雪で氷雨とも。
   「お食事処」は我が家の道路向こうの家。
   「人気」はこの場合「ひとけ」のつもり。
   日本語は何故こうもひねくれているのか。

コメント (1)
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