575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

アオキ 草女

2010年01月08日 | Weblog
 ミズキ科アオキ属の常緑低木で、どこにでも生えている。植物観察会のリーダー
はアオキが生えるということは、土地が肥えているということだと常に言っている。反対にコシダが現れてくると痩せて乾いた土地だそうだ。海上の森でも、アオキが多い場所があり、コシダばかりのところありと森の様子は様々である。森全体にアオキは多い。
 幼かったころ、友達の家では、トイレが庭にあるのがふつうであった。トイレの
近くにはヤツデ、ナンテン、アオキなどが植えられていた。余りにもありふれている木とおもっていた。欧米 殊にイギリスで愛でられていると知ったとき、珍し物好きなのであろうとしか思わなかった。

  正月をむかえるとき、玄関にはセンリョウと決めている。理由は好きだから。洗面所、流し、トイレは気分次第で適当に選んでいる。今回思いかけず、孫の面倒をみる日が多くあり、ゆっくり花やさんへ行くことができなかったので、庭で物色することにした。ケルトの人々は真冬に緑の葉を持ち、赤い実を付けている植物に生命の元気を感じ新年を迎える時それを飾った。その精神がクリスマスツリーとして今なお生きているのは、その精神が多くの人々に共感されているからだ思っている。センリョウも緑色の葉に朱色の実である。その線で物色すればまず、フユサンゴ。そのあとは? 庭の北の隅にアオキが赤い実を付けていた。アオキかあと思いつつ切って余分な葉や枝を落とし、白い小さな一輪ざしに活けてみて価値観が変わった。
 艶やかな葉と赤い実、枝も緑色、だからアオキなんだけど、実に美しい。台所の流の灯りに葉も実もキラキラ輝いている。アオキをこのように見たのは初めてだ。 春先、花を咲かせる頃、雌花か雄花かとルーペで覗きこむことはあっても、この木たくさん実を付けていると思うことはあっても観賞することはなかった。新年そうそうの反省。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炬燵寝やショパン流れる夕間暮れ  朱露

2010年01月08日 | Weblog

    「ショパン生誕二百年記念」C D を買った。
    「雨だれ」は我慢したが「英雄」で泣いた。
    炬燵に寝ころんで泣いたのは初めての経験。
    私の半分しか生きない男に打ちのめされる。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする