575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

さわり、考    鳥野

2010年02月09日 | Weblog
日本語は難しい。一度引っかかると、事あるごとに思い出して、その解釈に迷うモノがあります。

わたしの場合は「さわり」。

ずいぶん前ののこと、ある短歌のカルチャーで受講者が、映画を見終わった余韻を詠みました。

「ラストシーンの台詞の耳ざわりが快く残って、座席を立ち難かった」というものだったと覚えています。

その作について、耳ざわりというのは「耳障り」であり、不快感を言うもので、ふさわしくない表現という評が出ました。

一応は納得したものの、すっきりしませんでした。

”さわる”には、障ると触る、の二つの漢字があって、手触り・肌触りの場合は、やさしい感覚を表します。

耳触りという熟語はないのでしょうか。辞書では確証が得られず仕舞いです。






コメント (3)
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