575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

サクラバハンノキ 草女

2010年02月12日 | Weblog
 こんなに寒いのに行くの?という顔をしている連れ合いを残して、海上の森へ出かける。 寒い時期の植物は面白くないが、鳥に会うことは多い。海上の森の入口の屋戸橋で大掛かりな道路工事をしている。瀬戸環状線となり、赤津インターに通じる道路ができるのだそうだ。瀬戸の住民は便利になるのだろうが、工事現場は海上の森の中の屈指の探鳥地であった。カワセミ、ベニマシコ、カシラダカ、アオジ、エナガ、シジュウカラ等そこで見た鳥は多かった。屋戸橋付近はこれらの鳥の餌場だった。

  鳥は移動できるからただちに死に繋がらないとは思うが、鳥密度の問題もあるから心配である。
 植物はその場を奪われればただちに死ということだ。愛知万博の会場を海上の森で行うという案の反対意見の主だった理由の1つは、サクラバハンノキとシデコブシ生息地を奪うというものであった。シデコブシについては以前ふれたので、サクラバハンノキをとり上げたい。カバノキ科ハンノキ属の落葉小高木で湿地にまれに生えるという。山と渓谷社の「樹に咲く花」の観察ポイントには「愛知県の渥美半島にある「黒河湿地植物群落」はヤチヤナギ、シデコブシ、シラタマフシクサなど、珍しい植物が生育していることで知られ、県の天然記念物に指定されている。ここにサクラバハンノキが5~6本自生している。ほかの地方にも点々と自生の記録はあるが、見つけるのはなかなかたいへんだ。関東周辺では茨城県の高萩市や栃木県の那須地方で見つかっている。」とある。
 しかし、海上の森で見つけることはそんなにたいへんなことではない。ことにこの時期はいち早く咲く雄花が目立つから探しやすい。葉がでる前、5~6cmの紐状の雄花序が2~4本えだ先にたれさがる。それが赤いと感じたら、咲いている。準絶滅危惧種に指定されているが海上の森には千本位あるという。
 オオタカのおかげとも聞いたけれど、数多い人々の努力があって海上の森は残された。残す努力と決断に心から感謝。
 この際万博会場海上の森反対運動について調べてみた。鳥や樹木だけでなく、なかに海上の森が活断層の上にあり、観客の安全を確保できないから反対という意見があった。地震がおきなくても崩れそうな箇所はあちこちにある。なかなかスリリングな森だ・・・知らぬが仏の私だった。でも知ったからといって森へ行くのは止めないけど。

           
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梅林の句会の選者やってのけ    朱露

2010年02月12日 | Weblog


        エフエム豊橋恒例「梅で一句」生中継。
        町を見下ろす向山梅林公園に俳人集合。
        「本年は腰痛ながら探梅や」鈴木寛氏。
        「花嫁の袂を執りて梅の園」山田知子さん。

コメント (1)
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