出席7人と、ちょっとサミシイ句会でした。
立雄さんの選句が届きました。
題詠「春寒」「余寒」
①鳩の声人恋しげに余寒なほ(亜子)郁子・静荷
②寝息聞きそっと腕抜く余寒かな(愚足)鳥野・能登・朱露・童子・結宇・立雄
③1でなくゼロではじまる余寒かな(静荷)遅足
④形見分け終えて余寒の人となる(遅足)鳥野・愚足・朱露・童子・郁子・結宇・静荷・亜子
⑤春寒や母の手縫いし綿蒲団(立雄)鳥野・結宇
⑥春寒し手萎え足萎え沖の舟(朱露)
⑦啄(ついば)まれ縮れて万両余寒かな(結宇)童子・麗子・立雄
⑧春寒や猫左見右見婚活中(晴代)郁子・麗子
⑨新しき硯に響く余寒かな(麗子)愚足・能登・遅足・晴代・狗子
⑩春寒しとなりのタイツ超厚手(能登)晴代・麗子・狗子
⑪春寒や猫の背中に日のたまり(郁子)能登・亜子・狗子
⑫行列の一番後ろ春寒し(狗子)愚足・朱露・遅足・静荷・亜子・晴代・立雄
自由題
①梅ぽつぽつ「知足(ちそく)」の縁(ふち)に掛かるかな(結宇)能登・晴代
②日脚伸ぶ名前をしらぬ顔見しり(晴代)鳥野・愚足・能登・朱露・童子・郁子・遅足・結宇・静荷・麗子
③声高く我を呼ぶ妻春の雪(能登)鳥野・愚足・朱露・静荷・亜子・立雄
④夕日追うひこうき雲の目指す未来(あす)(郁子)麗子
⑤春隣洋蘭たちの息づかい(麗子)愚足・童子・郁子・遅足・晴代・狗子・立雄
⑥年何夜「深夜便」聴き逆上す(朱露)狗子
⑦剣先の少しゆれてる寒稽古(狗子)鳥野・能登・童子・結宇・静荷・亜子・晴代・立雄
⑧冬麗の椅子に天使のわすれもの(遅足)亜子・麗子・狗子
⑨幼子の手袋ほうりシャボン玉(愚足)
⑩どんど焼き苦い焦げ餅食わせられ(立雄)郁子
⑪流れゆく帽子の行方春寒し(亜子)朱露・遅足・結宇
⑫料峭やおやつはなしと叱るママ(静荷)
次回の兼題は「沈丁花」です。 3月17日(水)午後6時 安田屋です。