575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

電線に停まり動かぬ雀の恋    朱露

2010年02月18日 | Weblog

    二階の部屋の目の前の電線のニ羽の雀。
    同方向を向いているのは見つめ合う事。
    人間は向き合うが鳥類は並ぶしかない。
    なまじ会話が出来る人間は喧嘩になる。

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2月句会の最終結果です。   遅足

2010年02月18日 | Weblog
出席7人と、ちょっとサミシイ句会でした。
立雄さんの選句が届きました。


題詠「春寒」「余寒」

①鳩の声人恋しげに余寒なほ(亜子)郁子・静荷
②寝息聞きそっと腕抜く余寒かな(愚足)鳥野・能登・朱露・童子・結宇・立雄
③1でなくゼロではじまる余寒かな(静荷)遅足
④形見分け終えて余寒の人となる(遅足)鳥野・愚足・朱露・童子・郁子・結宇・静荷・亜子
⑤春寒や母の手縫いし綿蒲団(立雄)鳥野・結宇
⑥春寒し手萎え足萎え沖の舟(朱露)
⑦啄(ついば)まれ縮れて万両余寒かな(結宇)童子・麗子・立雄
⑧春寒や猫左見右見婚活中(晴代)郁子・麗子
⑨新しき硯に響く余寒かな(麗子)愚足・能登・遅足・晴代・狗子
⑩春寒しとなりのタイツ超厚手(能登)晴代・麗子・狗子
⑪春寒や猫の背中に日のたまり(郁子)能登・亜子・狗子
⑫行列の一番後ろ春寒し(狗子)愚足・朱露・遅足・静荷・亜子・晴代・立雄

    
 
自由題
 
①梅ぽつぽつ「知足(ちそく)」の縁(ふち)に掛かるかな(結宇)能登・晴代
②日脚伸ぶ名前をしらぬ顔見しり(晴代)鳥野・愚足・能登・朱露・童子・郁子・遅足・結宇・静荷・麗子
③声高く我を呼ぶ妻春の雪(能登)鳥野・愚足・朱露・静荷・亜子・立雄
④夕日追うひこうき雲の目指す未来(あす)(郁子)麗子
⑤春隣洋蘭たちの息づかい(麗子)愚足・童子・郁子・遅足・晴代・狗子・立雄
⑥年何夜「深夜便」聴き逆上す(朱露)狗子
⑦剣先の少しゆれてる寒稽古(狗子)鳥野・能登・童子・結宇・静荷・亜子・晴代・立雄
⑧冬麗の椅子に天使のわすれもの(遅足)亜子・麗子・狗子
⑨幼子の手袋ほうりシャボン玉(愚足)
⑩どんど焼き苦い焦げ餅食わせられ(立雄)郁子
⑪流れゆく帽子の行方春寒し(亜子)朱露・遅足・結宇
⑫料峭やおやつはなしと叱るママ(静荷)

次回の兼題は「沈丁花」です。 3月17日(水)午後6時 安田屋です。

      


コメント (2)
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余寒 予感  麗

2010年02月18日 | Weblog
昨日は余寒というよりまだまだ極寒の1日でしたが句会は
いつも通りにぎやかに行われました。

余寒は余情につながるとあって寝息を聞いて腕をぬくお相手は
子供ではなく恋人だという大人の意見。なぜか愚息さんの句はいつも
物議を醸します。

能登さんの「超厚手のタイツ」はどこで見かけたのかも話題になりました。
私は電車や劇場などの見知らぬたまたま横に座った女性と思ったのですが
いかがでしょう?

郁子さんの「日のたまり」は名詞的意味か、動詞的か?いづれにしても暖かい一句。

そして行列の最後は寒いという話から
なぜか「堂島ロール」のお話に。。。ケーキの予約の電話番号まで
飛び出した食いしん坊の女性たち。
余寒は太る予感がします(笑)

自由題では晴代さんの
「日脚伸ぶ名前をしらぬ顔見知り」が圧巻。
日没が遅くなり人間も左目右目(とみこうみ)しているのですね。

朱露さんが「ラジオ深夜便」を聞いて逆上されている姿が
なんだかおかしくて和みました。「プロ魂ここにあり」です。

最後に私の俳号を読み込んで作って下さった遅足さん。
素敵な俳句をありがとうございました。冬麗という季語を初めて知りました。
私の中で忘れられない一句となりました。

来月は濃厚な香りの「沈丁花」が兼題です。
濃厚な俳句が登場しそうな予感がします。   麗子
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