今は婆さんの私めにも、その昔バーちゃんがおりました。
たしか明治の初年生まれ、夫によく尽くし、優しくて厳しい働き者でした。
学校令が布かれる以前のこと、寺子屋で学んだのではないでしょうか。
お師匠さんはお坊さんだったのか、身についた”仏さん信者”で、
幼かった私にも説話や寓話をよく話してくれました。
その大方は勧善懲悪に類するものだったと、覚えています。
そんな中で、今も忘れられないのが、「ネコヤナギから猫が生まれるよ」の話。
ひたすら信じて、あの銀色のフワフワの穂花を綿に包んで、
随分長いあいだ暖めていたものです。
結果は?
・ ネコヤナギの穂花いだけば猫生ると教えてくれし祖母の掌温かり
鳥野
たしか明治の初年生まれ、夫によく尽くし、優しくて厳しい働き者でした。
学校令が布かれる以前のこと、寺子屋で学んだのではないでしょうか。
お師匠さんはお坊さんだったのか、身についた”仏さん信者”で、
幼かった私にも説話や寓話をよく話してくれました。
その大方は勧善懲悪に類するものだったと、覚えています。
そんな中で、今も忘れられないのが、「ネコヤナギから猫が生まれるよ」の話。
ひたすら信じて、あの銀色のフワフワの穂花を綿に包んで、
随分長いあいだ暖めていたものです。
結果は?
・ ネコヤナギの穂花いだけば猫生ると教えてくれし祖母の掌温かり
鳥野