575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

恋の季節から子育ての季節へ    遅足

2012年04月27日 | Weblog
すずめが、近くの電線を保護する筒のなかに巣をつくったようです。
庭で餌をつついていた雀のうちの2羽でしょうか。
恋の季節から結婚生活、子育ての季節に。
動物たちの季節もどんどん変化しています。

室生犀星に「春の寺」という詩があります。

  うつくしきみ寺なり
  み寺にさくられうらんたれば
  うぐいすしたたり
  さくら樹にすずめら交(さか)り
  かんかんと鐘鳴りてすずろなり。
  かんかんと鐘鳴りてさかんなれば
  をとめらひそやかに
  ちちははのなすことをして遊ぶなり。
  門もくれなゐ炎炎と
  うつくしき春のみ寺なり。

生き物の世界は時に残酷にも。
あの鳩の雛は、どうも悲劇的な運命をたどったようです。



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男独り七十六年レタス抜き   朱露

2012年04月27日 | Weblog
最後の「レタス抜き」の読み方が二通りに分かれました。
ひとつは、一生、レタスは口にしない。
いまひとつは、仕事として、あるいは、家庭菜園で、
レタスを作り続けてきたと。

作者は、レタス嫌いのようです。
この気持ち分からなくは、ありません。
はじめてレタスを口にした時の印象は、といえば、
「えっ?!。これが食べ物???」というものでした。
まるで青虫になった気分、ドレッシングなしで、口にしたのでしょう。

そういえば、子供の頃には、生野菜を食べると言う
習慣はありませんでした。
理由は、回虫が怖かったから。
今は、衛生状態も大幅によくなり、
生のサラダが安心して食べられる時代ですね。

                      遅足
 
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