我が家の風呂は給湯式で、バスタブはFRP、なんとも味気ない。
それでも、適温の湯に肩まで漬かれば、やれやれの思いです。
そんな時、ふとよぎったのは、季語の「雁風呂」。
歳時記は繰れば繰るほど、教えられることが多い。
雁風呂は、俳人さんなら今更の春の季語。東北地方の人たちの、計り知れない
優しさに、打たれる思いで読みました。
雁は海を渡る時、羽を休めるために、小さな枝を咥えて飛び、海岸に着けば、
波に浮かべておいて、帰路にまた咥えて行く。
残った枝の数は、失われた命の数。
その木片を集めて、供養の風呂を焚く。
その慣わしが、季語として生かされ、現在も多くの秀句が詠まれ続けている、そのことも
また、ワタシには驚きです。
・ 雁風呂や笠に衣ぬぐ旅の僧 飯田蛇笏
・ 砂山にぽかと月あり雁供養 永田青嵐
・ 雁風呂やしずくしそうな人のこゑ 石田郷子
それでも、適温の湯に肩まで漬かれば、やれやれの思いです。
そんな時、ふとよぎったのは、季語の「雁風呂」。
歳時記は繰れば繰るほど、教えられることが多い。
雁風呂は、俳人さんなら今更の春の季語。東北地方の人たちの、計り知れない
優しさに、打たれる思いで読みました。
雁は海を渡る時、羽を休めるために、小さな枝を咥えて飛び、海岸に着けば、
波に浮かべておいて、帰路にまた咥えて行く。
残った枝の数は、失われた命の数。
その木片を集めて、供養の風呂を焚く。
その慣わしが、季語として生かされ、現在も多くの秀句が詠まれ続けている、そのことも
また、ワタシには驚きです。
・ 雁風呂や笠に衣ぬぐ旅の僧 飯田蛇笏
・ 砂山にぽかと月あり雁供養 永田青嵐
・ 雁風呂やしずくしそうな人のこゑ 石田郷子