575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

溶かされて   麗

2012年04月05日 | Weblog
大好きだった朝の連ドラ「カーネーション」が終わってしまいました。
昨日の朝日新聞に脚本家の渡辺あやさんのインタビュー記事が載っていました。

渡辺さんがこの物語でやろうとしたことは「溶かす」ということ。
大人になるにつれ、心の中に何重にも薄い殻が重なって本当の自分がわからなくなることがある。そんな時物語ならその殻の奥にある柔らかいところを温めて溶かしてあげられると。

ドラマの執筆中3週目に東日本大震災が起きたそうでがテーマを変えることなく臨んだそうです。
なんだか励まされ、泣き、笑い元気になれまさに私も溶かされた一人でした。
ドラマの終盤、夏木さんに変わってからも老いや死も描かれたことが返って人間の本質を見つめられた気がします。

最後に、カーネーションの花言葉は

「あらゆる試練に耐えた誠実」だそうです。

   溶かされてまた溶かされてカーネーション    麗
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東風吹かば奈良の仏に見(まみ)えむか  静荷

2012年04月05日 | Weblog
梅ならぬ仏を思う作者、それもまた一興、と鳥野さん。

あの東風吹かばの歌を踏まえた句。
奈良に通い続けて、古典にも造詣の深い静荷さんならでは。

塔句会の句集で、こんな句を見つけました。

  千年のほとけ臍あり奈良の夏   中野寂音

仏様のお臍を詠んだ句も面白いですね。
やはり奈良といえば仏様ですね。
                        遅足
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二人旅朝倉川の水温む    朱露

2012年04月05日 | Weblog
   我が家から一分の朝倉川を歩く。
   四季を通じて四十数年になるか。
   多米の山から集めて豊川に合流。
   豊川の水は渥美湾から太平洋へ。

           


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