575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

4月句会の最終結果です。     遅足

2012年04月20日 | Weblog
4月句会は暖かな日和。9人の参加でした。
立雄さんの選句が届きました。
最終結果は、ごらんの通りです。


題詠「レタス」

①男独り七十六年レタス抜き(朱露)能登・麗子・静荷
②やわらかなレタスの朝に白き靴(麗子)能登・狗子・智恵・静荷・郁子
③レタスもぐ新一年生手に余り(結宇)晴代
④さみしさを芯に玉まくレタスかな(遅足)鳥野・亜子・静荷・郁子
⑤レタス手にメタボに良いと露天売り(立雄)
⑥春色は透けてレタスの浅みどり(静荷)朱露・結宇・鳥野・麗子・狗子・智恵・晴代・すみ・立雄
⑦ほろ苦き青春を噛むレタスかな(亜子)すみ・立雄
⑧ぬくぬくと青虫眠る玉レタス(すみ)朱露・智恵
⑨包み合うレタス割り裂くバリバリと(智恵)朱露・能登・晴代
⑩レタス喰む虚ろな隙がくだけおり(郁子)結宇・狗子・亜子・遅足
⑪レタスはぎ雨のち晴のあした盛る(晴代)結宇・鳥野・亜子・すみ・郁子・遅足・立雄
⑫草食系シャキシャキシャキとレタス喰う(能登)麗子
⑬ちょっといや脱いでも脱いでもレタスかな(狗子)遅足

自由題
 
①時ならぬ嵐一過の花に酔う(立雄)遅足
②家系図の一枝にしだれ桜かな(遅足)結宇・麗子・狗子・静荷・立雄
③春風が運ぶひとひら舌の上(智恵)鳥野・すみ・立雄
④入学の花枯れ日々に馴染みゆく(郁子)結宇・鳥野・狗子・智恵・晴代・すみ・立雄
⑤花いかだ流されてのち行方不明(能登)朱露・静荷・郁子
⑥きらひなものひとつふえたり杉花粉(晴代)能登・亜子
⑦惨事痕花散らす雨古都に降る(すみ)智恵
⑧急流に出てしばらくは花筏(狗子)能登・結宇・麗子・亜子・静荷
⑨春雨や広げた傘に花の落ち(麗子)晴代・すみ
⑩ああそうか辛夷咲く道だったのだ(静荷)朱露・能登・麗子・智恵・郁子・遅足
⑪公園にひとの寝所(ねぐら)や鳥帰る(亜子)朱露・狗子・晴代・遅足
⑫花を追ひ洛中洛外雲の涯(はて)(結宇)亜子・郁子
⑬春雨や困った時の缶ビール(朱露)鳥野


次回は5月16日(水)午後1時~ 東鮨
題詠は「新茶」です。
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春雨やカマボコ兵舎アーベーセ     朱露

2012年04月20日 | Weblog
      大学一年の教室は米軍のキャンプ地。
      1952年だからちょうど60年前。
      雨の日は傘をさして教室を渡り歩く。
      アーベーセはフランス語で日米仏だ。

                  


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