名古屋のソメイヨシノは、満開を過ぎ、散り始めています。
これからさらに北に・・・
桜は、もともとは中国の奥地で生まれたものと言います。
秋に花を咲かせていたそうです。
日本列島にやってきた桜のうち、冬の寒さをやりすごす性質を
獲得した種が生まれ、これが春に咲く桜に。
この頃の日本列島には、さまざまな桜がテンデンばらばらに咲き、
桜前線というものは存在しなかったのではないでしょうか?
江戸時代になって、エドヒガンとオオシマザクラの
交配から生まれた園芸種がソメイヨシノ。
他のソメイヨシノは、皆、クローン桜なのだそうです。
つまり、今、ソメイヨシノは、一本の木のコピーが全国にひろがったもの。
全く同じ性質を持っており、このことから、桜前線という現象が起こるのでは?
家の近くの山崎川の桜並木を、数日前に見物に。目の前が桜一色。
なかにオオシマザクラの白があると、なぜかホッとしました。
ちょっとへそ曲りですが、どうも一色というのは、怖い感じがしました。
以前は感じたことはないのですが・・・・年齢のせいでしょうか?
自然には増えない桜で、日本列島を一色に染め上げる。
明治以降の日本を支配した精神にフィットしたのかも・・・
一本のサクラのクローン列島をおおいて桜前線北上
京都の祇園で暴走した車に沢山の人がはねられて
亡くなったり、怪我をされました。
観光シーズンで、怪我人のなかには、名古屋の方も・・・
一週間前には、祇園を歩いていたので、他人事ではありません。
亡くなられた方々のご冥福と、怪我をされた方たちが
一日も早く回復されますように・・・