575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今日から八月です。     遅足

2012年08月01日 | Weblog
歳時記をめくっていたら「極暑」という季語が。

 酷暑なり写楽の貌をして歩む   千手和子

連日の猛暑日。テレビでみる皆さんの顔もそういえば・・・

しかし、すぐお隣にこんな季語が。「涼し」です。
これは夏の季語なんですね。
本来の涼しさは秋のもの。秋の涼しさは「新涼」と言います。
しかし暑さのなかで、ほんの少しの涼を感じ取ってきた先人。
いわば涼の先取りですね。

 イアリング一つを外す一つ涼   小高沙羅

 すずしさは母のすずしさ母の国   遅足

母の故郷は豊田市足助町。昔は東加茂郡足助町でした。
夏には、名古屋より数度は気温がひくく、朝夕は肌寒いくらい。
夏休みに遊びに行くのが楽しみでした。
母の名前は「すずゑ」でした。




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ハンカチの出番の減りて色なき日   静荷

2012年08月01日 | Weblog
これも老年の一種愚痴(失礼)を含んだかの感あり。
誤りがありましたら御免なさい、と結宇さん。

ハンカチは人生のさまざまな場面に顔を出す脇役。
中世のヨーロッパでは、女性が、戦さにでかける騎士に、
イニシャル入りのハンカチーフを贈り、愛を告白したそうです。
日本でも恋人とのデートに欠かせないハンカチ。
さらに冠婚葬祭などの時にも。

しかし、外出の機会もめっきり減って、
ハンカチの出番もめっきり減ってきました。
ココロのときめくコトも少なくなりました。
色なき日々、せめて色鮮やかなハンカチーフを持って出かけたいもの。

                       遅足




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