575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小国民だった   鳥野

2012年08月21日 | Weblog
8月15日は敗戦に日でした。歳時記(角川俳句大歳時記)には「終戦の日記念日」とあり、傍題に敗戦忌、敗戦の日、などが列記されています。
忌日としたのは、俳人方の想いからでしょうか。

炎天の校庭に整列して、玉音とやらを聞いた日から、67年。
低学年も兵器補給廠へ徴用中、手拭いで鉢巻きをしたままでした。

連夜の空襲で、日本の大半は焼け野原。壮年男子はすべて招集。
指輪から釣鐘まで供出させられ、わが国には、すでに戦力はありません。

そこへ、原爆、無差別爆撃。それでも軍部は国民を叱咤し続けました。
幼い妹が片言まじりで唄っていた「勝ち抜く小国民」

見事な歌詞です。

 ☆ テンノウ陛下のオン為に、死ねと教えた父母の
   赤い血潮を受け継いで、心に必死の白だすき、
   掛けて勇んで突撃だ
 
     ・ 「生きている」玉音というを聞きながら
        見上げた空はどこまでも青   鳥野

 
コメント
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