お世話になっている船団の会から出版された「季語きらり100」。
季語にまつわるエッセイも楽しく読みました。
好きな句をいくつか紹介したいと思います。
夏来る洗濯バサミにある力 早瀬淳一
夏がやってきました。
暑いのは有難くありませんが、洗濯物はよく乾きます。
干していると、誤って洗濯バサミに指を咬まれることがあります。
痛い!意外に強い力です。夏の力です。
とても面白い句だと思います。
そのほか、こんな句が好きです。
野の草へ露を配りにゆくところ ふけとしこ
野を歩くと裾が露にぬれてきます。それを逆に発想。
私が露を配っていると・・・ぬれるのも楽しい。
水仙の光のように母を抱く あざ蓉子
お母さんは亡くなられたのでしょうか?
いやいやちょっと元気のない母をやわらかく抱く。
私は母を失くしているので、光の母を抱くと読みたいですが。
早春をしずくのように鳥が飛ぶ 南村健治
ウクレレのレレにぽろんと夏の月 えなみしんさ
この他、こんな句も好きです。 遅足