575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

卵よ卵よどんな世にお前はどんな位置にいる     橋本夢道

2012年08月18日 | Weblog
毎朝、卵を茹でます。一個を半分に切って、妻と分ける。
パンにレタスやトマトとともに挟んで食べる。
一日に一個以上食べるとコレステロールが溜まるとか。
食卓に欠かせない食品ですが、食べすぎはいけない。

この句は、卵が貴重品だった時代のもの。
こんな句もつくっています。

  子供のとき母は卵を肺病の兄にのみ食わした

寒卵という季語には、栄養価の高い食品というニュアンスが残っています。

橋本夢道。自由律の俳人。プロレタリア俳句を目指す。
昭和16年、投獄される。
愛妻家でした。

  近頃接吻する事もない妻が子を負うて笑っている

素直な愛情が伝わってきます。     遅足


コメント
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