575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋の声句会

2012年08月30日 | Weblog
昨日は8月の句会が行われました。
湿気が多くまだまだ暑さ厳しい日中でしたが11名の方が参加。尾鷲から智恵さんも久しぶりに来られにぎやかな句会となりました。

色んな秋の声が聞こえました。秋風、虫の声、ピアノの音、村の葉ずれの音、祭りの後の淋しさ、廃線、夜の雲、秋の空気、夏ばての身体が求める秋の気配、浜に打ち上げられたゴム草履(ゴムぞりと読んでください)、釣り人の背中、露天風呂などなど。

そんな中、圧倒的な共感を得たのが朱露さんの

   缶ビールゆっくりあける秋の声

夏のビールなら一刻も早く早くあけたい。秋になると少し余裕がでてしみじみとあける。そんな時間の流れと心の余裕がぴったりの秀句。
朱露さん、おめでとうございます!
飲み過ぎに注意してまた句会にいらしてくださいね。一同心よりお待ちしています。
(ところで朱露さんが選句したのが一つだけだったのはどうしてですか?)

自由題では郁子さんの

   夕涼み猫のしっぽの三拍子

ワルツを指揮するかのように、郁子さんちの猫ちゃんのしっぽはくるっくるっと回転するそうです。
白黒の猫ちゃんで「タキシード猫」と言われ、足先は白で身体は黒だそうです。

ところで昨日の印象的だった一言は「神の調律」。
遅足さんの

    調律の音の一つに秋の声

をただピアノの調律としての音ではなく、すべての秋の声は神の調律では?とコメントされた晴代さんの一言でした。
う~ん。深い一言でした。私たちすべての存在も神の調律?
そう思うとすべてのことに感謝したくなる神の一言でした。

来月のお題は「ぶどう」。さて、どんな神の調律が聞かれることでしょう??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする