575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

戦争と俳人④   菊池京子

2012年08月16日 | Weblog
  青蚊帳に父の潜水艦がいる   菊池京子

昭和20年7月、作者は艦砲射撃で大怪我を負います。
生死の間を彷徨うような怪我にもかかわらず、
病院での治療は受けられず、自宅治療。
8月の猛暑のなか、昼も夜も蚊帳を吊った病床に。
真夜中になると亡き父が現れました。
作者は父の名を呼びながらしがみつく。
母は、あの世から父が娘を迎えに来たと思い、
作者を抱きしめながら寝る日が続いたそうです。

作者は、青蚊帳の暗い底に父を待つ潜水艦が漂っていたと、
書いています。

作者は昭和5年生まれ。ほかにこんな句も。

 禁じられたあそびだったのか白鳥

「現代俳人像」より。
                     遅足
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老子開き呆然と聞く蝉の声     朱露

2012年08月16日 | Weblog
 中公文庫版「老子」を昨日買って読む。
 「道の道(い)うべきは常の道に非ず」
 これが上編第一章の書き出しの文章だ。
 サッパリ分からずこっちが老子になる。



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