まだまだ残暑きびしいこのごろ。
でも秋の気配はそこここに。
皆さんはどんな秋を詠ったのでしょうか。
題詠「秋の声」
①秋の声不意に優しさ連れてくる
②目覚むれば庭に深まる秋の声
③問わずとも風の色はや秋の声
④調律の音の一つに秋の声
⑤缶ビールゆっくりあける秋の声
⑥村暮れて一本道の秋の声
⑦ロンドンの聖火は消えて秋の声
⑧廃線は去年と言ふらし秋の声
⑨秋の声峰より夜の雲にのり
⑩秋声や大気吸い込み空に吹く
⑪疲れ果て恋焦がれるや秋の声
⑫片方だけ浜にゴム草履秋の声
⑬一人だけ釣り人の背に秋の声
⑭秋声やもがく虫見つ露天風呂
自由題
①髪洗う腑に落ちぬこと多かりき
②入道雲掴むを待つか人も無げ
③八月の祈りと涙それぞれに
④眼こすりて出陣我は金メダル
⑤稲妻に工事現場もひと休み
⑥夕涼み猫のしっぽの三拍子
⑦渾身の力をぬいて滝となる
⑧新涼や今朝の散歩は遠回り
⑨オオムラサキうるさし林間白昼夢
⑩割り算が解けないままの残暑かな
⑪多米の峰あくまで低く鰯雲
⑫白骨のまなこの渇き敗戦忌
⑬黒板に小さな数字秋に音
⑭稜線のギザギザが底星月夜
さて、どんな結果が待っているのででょう?