575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

一人舞う厨私の神楽堂  

2018年08月09日 | Weblog
これは、大分に住む叔母の川柳です。
35度のクーラーのない台所で家族のために料理を作っている叔母。主婦のプロとしての心意気が伝わってきます。母と14歳も年の離れた叔母は、母と雰囲気がとても似ています。

新婚当時、叔母は大阪に住んでいました。私が小学校一年生の夏休みの思い出。兄と二人だけでで電車に乗り、叔母の新婚家庭を訪ねました。初めての二人旅です。

叔母は、お昼ごはんに私と兄のためにオムライスを作ってくれました。なんと、黄色の薄焼き卵の上に、ケチャップで「まこと」「みちよ」と私たちの名前を書いてくれました。
それがとっても嬉しくて、今もそのオムライスの美味しかったことをはっきりと覚えています。

母とあまり会話が出来なくなってから、私と叔母は電話でよく話をするようになりました。母に甘えられなくなった私は叔母に頼ってばかり。。
そんな叔母が今日も暑い台所を神楽堂に見立て、孤軍奮闘、一人舞っている様子を想像し、私も暑さに負けずご飯を作ろうと思うのです。

先日も叔母からおいしい酒蔵の甘酒が届きました。飲む点滴と言われる甘酒。これで今年の猛暑も乗り切れそうです。ありがとう!おばちゃん。

       ケチャップで名前を書いたオムライス  麗
コメント (1)
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