一面の浮草。よく見ると一か所、揺れているところが・・・
鯉か鮒か?はたまた・・・
いや、ひょっとすると河童かもしれない。
作者には子供のこころがよみがえったのでしょうか?
誰が棲むや、という呼びかけには、そんな気持ちが
込められているように感じました。
日本人とヨーロッパ人では自然に対する態度が違うとか。
自然と人間をつながったものと捉える日本人の世界観が
この句のなかにも流れているように感じます。
群生の浮草の中動く影 狗子
群生とは、同一種類の植物が1か所に群がって生えること。
同じような景を詠んでいますが、こちらの句は
主観を抑え、客観的に詠まれているように思います。
子規が唱えた写生とは、どんな写生だったんでしょう?
遅足