575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

中日歌壇

2018年08月17日 | Weblog


  地下街をぬけて炎天ふと思ふこの国の戦中に我は生まれし


島田修三氏選のトップに
宗匠の歌が掲載されておりました。

{評}涼しい地下街から真夏の街路に出た。灼熱の炎天下である。
   そこから連想される「戦中」のイメージは空襲で炎上する街区ではなかったか。
   戦災と深く関わるみずからの生誕を噛みしめるような一首

「戦中」ではないけれど、ほぼ隣り合わせに生まれ育った私たちの世代は
前だけを見て生きてきたような。。いろいろ考えさせられます。郁子
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ロシアとの平和条約なきことを旅の航路に気付かされをり  佐保子

2018年08月17日 | Weblog
函館、小樽、稚内、網走と北海道を時計回りの船旅、最後は十勝へ。
網走から知床半島に向かうと思っていた船。来た航路を戻っていきます。
船員さんに尋ねましたが、明確な返事はありませんでした。
どうもロシアとの国境問題が関わっているようです。

ソ連との国交が回復したのは1956年。
当時の鳩山首相とソ連のブルガーニン首相が日ソ共同宣言に署名。
戦争状態の終結と国交回復が実現しました。
しかし領土問題の対立は続き、平和条約は結ばれませんでした。
それから60年以上たった今も、国境は定まっていません。
そんなところを航海することはとても危なくて出来ませんね。
平和ボケした頭にガツンと一発喰らった思いでした。

網走の花火を楽しんだ夜、船は最後の寄港地、十勝港に向かいました。(遅足)
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