575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

浦山風白檀かをる極楽寺  殿

2019年03月18日 | Weblog

極楽寺は鎌倉の小さな寺。お堂に佇むと微かな海風。
そして白檀のお香が流れます、と作者。

浦山風。海辺に近い山から吹きおろして来る風。
この句、阿仏尼著の「十六夜日記」の歌が背景にあるのでは、と郁子さん。

  しらざりし浦山風も梅がかは都ににたる春のあけぼの

訴訟のために京を離れ、鎌倉への旅をした阿仏尼。
梅の香りに都を偲んだ歌です。

この句には、春のあけぼの、梅の香が隠されているんですね。(遅足)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする