575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

3月句会の結果です。

2019年03月22日 | Weblog
題詠は「亀鳴く」が12句。「草餅」が3句でした。
ごらんのような結果となりました。(遅足)

題詠
①亀たにし鳴けど帰らぬ拉致の人(等)能登・幸泉・亜子・静荷
②よもぎ餅練りこむ鉢の青臭さ(殿)等・結宇・すみ
③亀いつ鳴く日差し和らぐ神の池(結宇)幸泉・晴代
④亀鳴くや父から母へのラブレター(麗子)能登・等・佐保子・すみ・遅足・静荷・郁子
⑤気の利いた言葉は消えて亀の鳴く(郁子)遅足・麗子
⑥亀鳴くや再建匂ふ中金堂(晴代)智恵・麗子
⑦汚染土はそのままだねと亀鳴きぬ(能登)幸泉・佐保子・亜子
⑧石庭に心乱れて亀鳴きぬ(狗子)殿
⑨亀鳴くや手足伸ばして首伸ばす(すみ)能登
⑩亀鳴くやひとが地獄をつくりし日(遅足)智恵・佐保子・結宇・殿・静荷・千香子・狗子・亜子・麗子
⑪ふるさとの土手で摘み取る蓬かな(幸泉)
⑫水底に黄泉(よみ)の入口亀鳴けり(亜子)智恵・等・結宇・殿・遅足・千香子・狗子・晴代・郁子
⑬亀啼けば酒を呑ませて堀に返す(静荷)
⑭老健に少女訪なひ母子餅(千香子)すみ・晴代
⑮亀鳴くよ傘寿むかへて句をはじむ(佐保子)千香子・郁子

自由題
①ほつれ毛をかき上げる指春の色(能登)等・結宇・殿・静荷・狗子
②春炬燵たたんだ後はやせがまん(狗子)幸泉・すみ
③陽炎につまずいているご老体(晴代)能登・等・すみ・遅足・狗子・亜子・郁子
④長毛の犬全身で春駆ける(郁子)すみ・狗子・晴代・麗子
⑤通院後草餅二つ選びおり(麗子)千香子
⑥沈丁花目を閉じ寄るか一人っ子(結宇)郁子
⑦春かなし館なき跡迷い猫(殿)幸泉・結宇
⑧かぎろへば来し方行く末定かならず(静荷)佐保子
⑨けごろもを脱ぎ深呼吸紫木蓮(佐保子)智恵・幸泉・晴代
⑩春寒や回り舞台を押す奈落(等)智恵・佐保子・結宇・遅足・晴代・亜子・麗子
⑪車座に犬も鎮座の草の餅(亜子)佐保子・殿・遅足・麗子・郁子
⑫キャッスレスどこ行く小銭春風と(幸泉)
⑬山門を抜けて少女は初蝶に(遅足)能登・等・静荷・千香子
⑭亀なくや辺野古の海に杭要らぬ(千香子)静荷・亜子
⑮咲き急ぐ花悲しくて花祭り(すみ)智恵・能登・殿・千香子


次回は4月17日(水)午後1時20分。愛知芸文センター12階。
題詠はちょっと変則ですが、新元号を詠み込んで下さい。
新元号か、あるいは「落花」です。

どんな新元号なんでしょうね。これは関心を持たざるを得ませんね。
  
コメント
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