今回の題詠は新元号「令和」あるいは「落花」です。
どちらも良い句が集りました。 さて春の風をうけて先頭を走るのは?
題詠
①飛花落花荘川桜は白の闇
②日記帳令和の文字を書いてみる
③木々芽吹き「令和」時代へ進水す
④指先に「令和」平和の蕾なり
⑤令(せし)むべし民和(なご)やかに花見宴
⑥舌頭千転ら行新元号
⑦戦なき令和の世なれ草青む
⑧人もはやをらぬ地球の花吹雪
⑨空見上げ令和とともに桜咲く
⑩父の忌のかなしさを解く落花かな
⑪落花せし幹黒々と風に立つ
⑫花の塵築地のつづく札所かな
⑬潭月や落花流水都落ち
⑭百ニ歳令和記憶し安堵の春
⑮ほのぼのと咲く花のよう新令和
自由題
①大潮は受難の日々や浅蜊貝
②ペンギンや桜のプール力泳す
③悲しみは吐く息ばかり落花かな
④はしゃぐ声のしてしゃぼん玉階下より
⑤戦国の石垣に舞う落花かな
⑥水の輪は花の数だけ飛花落花
⑦花冷えや駅弁の紐うすみどり
⑧冥土かな闇に浮かびし山桜
⑨青春譜ギターとうたふ花見かな
⑩時かわり万葉の里春が来る
⑪新設の保育所目立つ春の町
⑫うららかや鏡のなかの探し物
⑬杖すてて細腕組むやニリンソウ
⑭改元や桜蕊(さくらしべ)降るお堀端
⑮宅配便走る暮れかぬる春の日