575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

四月句会の投句が集まりました。  遅足

2019年04月17日 | Weblog

今回の題詠は新元号「令和」あるいは「落花」です。

 どちらも良い句が集りました。 さて春の風をうけて先頭を走るのは?

   題詠

①飛花落花荘川桜は白の闇

②日記帳令和の文字を書いてみる

③木々芽吹き「令和」時代へ進水す

④指先に「令和」平和の蕾なり

⑤令(せし)むべし民和(なご)やかに花見宴

⑥舌頭千転ら行新元号

⑦戦なき令和の世なれ草青む

⑧人もはやをらぬ地球の花吹雪

⑨空見上げ令和とともに桜咲く

⑩父の忌のかなしさを解く落花かな

⑪落花せし幹黒々と風に立つ

⑫花の塵築地のつづく札所かな

⑬潭月や落花流水都落ち

⑭百ニ歳令和記憶し安堵の春

⑮ほのぼのと咲く花のよう新令和

  自由題

①大潮は受難の日々や浅蜊貝

②ペンギンや桜のプール力泳す

③悲しみは吐く息ばかり落花かな

④はしゃぐ声のしてしゃぼん玉階下より

⑤戦国の石垣に舞う落花かな

⑥水の輪は花の数だけ飛花落花

⑦花冷えや駅弁の紐うすみどり

⑧冥土かな闇に浮かびし山桜

⑨青春譜ギターとうたふ花見かな

⑩時かわり万葉の里春が来る

⑪新設の保育所目立つ春の町

⑫うららかや鏡のなかの探し物

⑬杖すてて細腕組むやニリンソウ

⑭改元や桜蕊(さくらしべ)降るお堀端

⑮宅配便走る暮れかぬる春の日

 

コメント
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