作者は人差し指で令和と書いてみたのでしょう。
そして新しい年号の始まりを平和の蕾としています。
人差し指が筆となり歩むべき道を差し示す道標にもなっている感が絶妙。
令和という平和の蕾。
作者の願う花が咲くことを切に祈ります、と殿様。
この句は新元号発表の記者会見で手話通訳の方の手の動きに注目。
「令和」が蕾のように感じられたことから詠まれました。
手話に「平和」という表現があったわけではありません。
私は、この「平和の蕾」という言葉に新鮮な驚きを感じました。
平和は守るものと思っていましたが、育てるものでもあるのですね。
赤ん坊を育てるにはとても手がかかります。
それと同じように、ある時はそれ以上に心を配って。
平和の蕾を育てていかなくては、と教えられた句です。(遅足)