舌頭(ぜっとう) に 千転(せんてん)する。
何度も何度も口ずさむこと。
弟子の一人向井去来の書き残した芭蕉の教え。
「句調はずんば舌頭に千転せよ」
作者は新元号「reiwa」を口ずさんでみました。
日本語には珍しい「ラ行」です。
舌頭に千転。ラ行を楽しんでいるようにも読めました。
近代以降、印刷技術が進み、本が手にしやすくなりました。
それとともに、読み方も音読から黙読へ変っていきました。
俳句も知らず知らずのうちに意味に比重がかかり
リズム、調べがおろそかにされるケースも。
俳句は意味ばかりではありません。調べも大切ですね。(遅足)