梅雨の晴れ間。かたつむりの仮寝。雨の夢を
みているのでしょうか。カタツムリの仮寝。
暑さや乾燥から体を守るため殻に篭った状態。
カタツムリの語源は、笠つぶり、潟つぶりな
ど諸説さまざま。ちなみに「つぶり」古語で
巻貝を意味します。カタツムリの料理といえ
フランスのエスカルゴが有名。しかしスペイ
ンや米国でも食したことがあります。日本の
飛騨地方では「クチベニマイマイ」と称する
おやつが子どもたちに食べられていました。
殻を割った肉をクワの葉に包み囲炉裏に埋め
焼いて食べたとの由。クチベニマイマイは桑
の木で繁殖するため養蚕農家で食されていま
したが、戦後、養蚕の衰退とともに消滅。こ
の話、高山市荘川町猿丸在住の友人の母堂よ
りお聞きしました。この猿丸は今昔物語 猿神
退治の舞台となった地。
とまれ、子どもたちに人気のあるカタツムリ。
童謡だけでなく子どもたちに食されていたと
は驚きです。
写真と文<殿>