575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ででむしを空に透かして子規独り  結宇

2020年06月29日 | Weblog

自らの生ですら精緻に描写した子規。
かたつむりを空に透かし眺めている子規と解釈。
子規はそのあと、どんな句を詠んだのでしょうか。殿様

子規の「ちぢまれば広き天地ぞ。。。」から
殻を透かしてそこに子規が居ると感じた句だと思いましたが、
かたつむりは子規にぴったりで、
納得出来るすごい句だとおもいました。竹葉さん。

        

年代別「子規句集」明治二十五年の項です。

根岸
五月雨やけふも上野を見てくらす
  六月十九日
五月雨に御幸を拝む晴間哉
ころがつて腹を見せたる鹿子哉
手の内に蛍つめたき光かな
ちぢまれば広き天地ぞ蝸牛
  待恋
蚤と蚊に一夜やせたる思ひ哉
あとばかりあつて消けりなめくじり

6月19日に詠んだ句なんですね。
上五の「ちぢまれば」は子規であり蝸牛でも。
子規の句はかなしいですね。
でも結宇さんの句は深刻な哀しさは感じません。(遅足)

コメント
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