自らの生ですら精緻に描写した子規。
かたつむりを空に透かし眺めている子規と解釈。
子規はそのあと、どんな句を詠んだのでしょうか。殿様
子規の「ちぢまれば広き天地ぞ。。。」から
殻を透かしてそこに子規が居ると感じた句だと思いましたが、
かたつむりは子規にぴったりで、
納得出来るすごい句だとおもいました。竹葉さん。
年代別「子規句集」明治二十五年の項です。
根岸
五月雨やけふも上野を見てくらす
六月十九日
五月雨に御幸を拝む晴間哉
ころがつて腹を見せたる鹿子哉
手の内に蛍つめたき光かな
ちぢまれば広き天地ぞ蝸牛
待恋
蚤と蚊に一夜やせたる思ひ哉
あとばかりあつて消けりなめくじり
6月19日に詠んだ句なんですね。
上五の「ちぢまれば」は子規であり蝸牛でも。
子規の句はかなしいですね。
でも結宇さんの句は深刻な哀しさは感じません。(遅足)