575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

かたつむり句会の結果です。   遅足

2020年06月17日 | Weblog
6月句会の選句があつまりました。ご覧のような結果となりました。

兼題「かたつむり」
1  かたつむり マスク二枚の 生命かな(殿様)紅・狗子
2  雨だれの音一人聴くかたつむり(麗子)殿様・結宇・能登・紅・郁子
3  ででむしを空に透かして子規独り(結宇)殿様・竹葉・千香子・遅足
4  しとど濡れ 急ぐ蝸牛に 傘かざし(紅)殿様
5  ででむしや野宿旅の子知覧発(千香子)亜子・佐保子・等・遅足
6  前へ前へ篠突く雨の蝸牛(等)亜子・泉
7  てで虫やぬるり顔出す葉裏かな(竹葉)静荷
8  うずまきはねむりのかたちかたつむり(遅足)亜子・佐保子・千香子・麗子・郁子・すみ・狗子・晴代
9  何用ぞ車道横切るかたつむり(静荷)竹葉・麗子・すみ・泉
10 我を見て葉裏に隠れかたつむり(亜子)
11 卒寿過ぎ馬場あき子飼ふ蝸牛(佐保子)竹葉・千香子
12 葉の裏で揺られて眠るかたつむり(泉)
13 次世代のネットぐるぐるカタツムリ(郁子)紅・麗子
14 かたつむり老いにほどよき暮し向き(晴代)静荷・佐保子・等・すみ・狗子・遅足
15 藪こぎできもかわの出合いかたつむり(能登)
16 蝸牛その枝の先虚空なり(狗子)静荷・結宇・能登・等・晴代
17 銀のすじ残して何処かたつむり(すみ)能登・郁子・晴代・泉・結宇

自由題
1  見ぬふりの網戸の埃日に増して(すみ)静荷・郁子
2  十薬の灯りをともす墓場かな(能登)殿様・佐保子・千香子・狗子
3  さくらんぼ三時のチゴイネルワイゼン(晴代)殿様・能登・紅・佐保子・狗子
4  井戸端に皆でしゃがんで枇杷の味(郁子)結宇・亜子・すみ
5  桑の実で唇染めて若返り(泉)
6  でで虫やステイホ-ムをしておりぬ(亜子)麗子・郁子
7  初夏の空気を汚すコロナ菌(静荷)
8  アマリリス赤き風船膨らます(佐保子)竹葉・すみ
9  かたつむり星降る音をかぞえつつ(遅足)能登・紅
10 七七日過ぎて見上げる梅雨の星(麗子)亜子・竹葉・遅足・晴代・泉
11 かたつむり 甲冑重き 戦士かな(殿様)静荷・紅・狗子
12 舟唄も若葉に負けじ最上川(結宇)等・千香子・すみ・晴代・泉
13 枇杷の実や 隠れ平家の 味を秘め(紅)殿様・能登
14 赤や黄の千羽鶴持ち炎天下(千香子)
15 父の日や手巻き時計は抽斗に(等)静荷・結宇・亜子・佐保子・千香子・麗子・郁子・遅足・晴代
16 暗き天隙間光れる走り梅雨(竹葉)等・泉
17 カタツムリ家出していた父帰る(狗子)結宇・竹葉・等・麗子・遅足
コメント
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