575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

投句が揃いました。

2020年11月16日 | Weblog
小春日和が続いています。新蕎麦のざるを食べたいですね~。いろんな「新蕎麦」を目指し、すすり、思い出もあふれています。
どの「新蕎麦」が味わい深いでしょうか?作者、結果とともにお楽しみに。麗子


題詠「新蕎麦」
① 木曽に来て至福の香り走り蕎麦 
② 新蕎麦や開田高原の風匂う 
③ 新蕎麦やすすりて後の善光寺 
④ 思い切りすする新蕎麦一口目 
⑤ 新蕎麦をすすりて友の生返事 
⑥ 新蕎麦を 音なくすする 異邦人
⑦ 新蕎麦やライダー集う道の駅 
⑧ 新蕎麦だぜ老爺(ロウヤ)指差す峠かな 
⑨ 歩をのばし新蕎麦手繰る小昼かな 
⑩ 新蕎麦は明日きょうはお詫びに大盛を  
⑪ 新蕎麦や野武士のごとき指が打つ 
⑫ 新蕎麦の香の恋しかり夫の病む 
⑬ 口に笑み新蕎麦ありのお品書き 
⑭ 新蕎麦や 山水食らう 峡(かい)の宿 
⑮ 新蕎麦の湯気につつまれリズミカル 




自由題
① 神無月輿に乗る神乗らぬ神  
② 賑わいは目地(メジ)のコスモス伊勢街道 
③ 山と川黒部のトロッコ秋深し 
④ ドンドスン森かとつぐみ朝の窓 
⑤ 月明り爺と老犬とぼとぼと 
⑥ 天高し何年ぶりのスキップか 
⑦ 椎の実や こつんと打ちし トタン屋根
⑧ 冬構え庭木ハサミの音高く 
⑨ 臭木の実爪先に落つ風強く  
⑩ 我待ちて裾に縋るる牛膝(いのこづち) 
⑪ ビルの上鳩一列に秋の昼 
⑫ 立冬や迎え撃つ気の近江富士 
⑬ 冬来る破れ羽の蝶蟻が引く 
⑭ みかん剥き 黄ばむ新聞 斜め読む 
⑮ 面会の叶はぬ夫よ火の恋し 
コメント
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