575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

真鰯の裂く親指の青光り  晴代

2020年11月05日 | Weblog
食べ物の俳句を多く作る作者。今回は新鮮な鰯をさばきました。
皆さんからのコメントです。

殿様「鰯をさばく数秒間を切り取った佳句。生々しい臨場感が素晴らしい。」

千香子さん「魚を裂いているのは主婦でしょうか、魚屋さんでしょうか、今まさに裂いているという感じが伝わってきました。我が家では夫が裂いて、フライにします」

等さん「鰯は手で料理することが多いようで、鰯のあぶらに光る親指までよく見ていました。」

能登さん「新鮮な鰯の手開きでしょうか。巧みな句だと思います。」

紅さん「日常の生活に視点を向けながらも、鋭く詠んでいるところに惹かれます。」

すみさん「鰯ではなく親指が青光りするのが面白い」

実際に鰯をさばいた人でないと作れない一句だと思いました。親指をぐっといれて裂く、その光景が目に浮かびます。そしてその親指が青光りします。色、触感、そして嗅覚も感じられました。千香子さんのお宅ではフライのようですが、晴代さんのお宅はどんなお料理になったのでしょうか?鰯の梅煮かな?
鰯は大好きなのに自分ではさばいたことがない私。いつもすでに開いたものを買って来てしまいます。反省。生活に根ざした俳句はやはり説得力がありますね。
今月のお題「新蕎麦」でも晴代さんの俳句が楽しみです。麗子
コメント (1)
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