575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句 作者発表!

2020年11月17日 | Weblog
穏やかな晴天続きですね。
明日のメール句会を前に、まず作者さんの発表です。
どなたの句がトップ賞に輝きますか。お楽しみに 郁子


題詠「新蕎麦」
① 木曽に来て至福の香り走り蕎麦 (亜子)
② 新蕎麦や開田高原の風匂う (能登)
③ 新蕎麦やすすりて後の善光寺 (千香子)
④ 思い切りすする新蕎麦一口目 (竹葉)
⑤ 新蕎麦をすすりて友の生返事 (郁子)
⑥ 新蕎麦を 音なくすする 異邦人 (殿)
⑦ 新蕎麦やライダー集う道の駅 (麗子)
⑧ 新蕎麦だぜ老爺(ロウヤ)指差す峠かな (結宇)
⑨ 歩をのばし新蕎麦手繰る小昼かな (晴代)
⑩ 新蕎麦は明日きょうはお詫びに大盛を (等) 
⑪ 新蕎麦や野武士のごとき指が打つ (遅足)
⑫ 新蕎麦の香の恋しかり夫の病む (佐保子)
⑬ 口に笑み新蕎麦ありのお品書き (すみ)
⑭ 新蕎麦や 山水食らう 峡<かい>の宿 (紅)
⑮ 新蕎麦の湯気につつまれリズミカル (泉)

自由題
① 神無月輿に乗る神乗らぬ神  (遅足)
② 賑わいは目地(メジ)のコスモス伊勢街道 (結宇)
③ 山と川黒部のトロッコ秋深し (泉)
④ ドンドスン森かとつぐみ朝の窓 (千香子)
⑤ 月明り爺と老犬とぼとぼと (等)
⑥ 天高し何年ぶりのスキップか (晴代)
⑦ 椎の実や こつんと打ちし トタン屋根 (殿)
⑧ 冬構え庭木ハサミの音高く (郁子)
⑨ 臭木の実爪先に落つ風強く  (佐保子)
⑩ 我待ちて裾に縋るる牛膝(いのこづち) (竹葉)
⑪ ビルの上鳩一列に秋の昼 (すみ)
⑫ 立冬や迎え撃つ気の近江富士 (麗子)
⑬ 冬来る破れ羽の蝶蟻が引く (能登)
⑭ みかん剥き 黄ばむ新聞 斜め読む (紅)
⑮ 面会の叶はぬ夫よ火の恋し (亜子)

コメント
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