575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ばせをさんは、やっぱりえらい       鳥野

2006年08月04日 | Weblog
8月は頭を垂れて過ごす月。
操られるままに、聖戦と信じ、鉢巻を締め、救急袋と防空頭巾を襷掛けにして通学していた、いっぱしの軍国少女でした。

「金甌無欠」「王道楽土」「八紘一宇」なんていう四文字熟語を辞書で引いて、フムフムと納得したりして。

猿でもする反省をしながら、せめて、先人の反戦俳句を学んでみようと思い立つたのだけれど、勉強不足。なかなか秀句が見つかりません。

そこへ行き着いたのが、
  
   夏草や兵共がゆめの跡

時代も紀行の前文もはずしてみれば、そのまま現代に移し、しもじみと兵士らの瞋恚が伝わってきます。やっぱり芭蕉は偉大です。

短歌では、詩情のある秀歌もたくさんあります。

  たたかいを知りたるゆえに待つ未来たとえば若草の香のごとく来る

  おもかげに顕ちくる君ら硝煙のなかに死にたり夜のダリア黒し

  ゆらゆらと心恐れて幾たびか憲法九条読む病む妻の側   
                           宮柊二  
                            

  
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風鈴

2006年08月03日 | Weblog
バックが風鈴に模様替え。
風鈴の句を調べてみました。

風鈴の音の中なる夕ごころ  後藤比奈夫

「夕ごころ」っていい響きですね。
そういえば実家の風鈴の音がうるさいとお隣さんから苦情が来たこと
がありました。住みにくい世の中になったと感じたものです。麗
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水割って童(わらべ)トマトを鷲掴み   遅足

2006年08月02日 | Weblog


トマトは夏の季語。原産地は南米アンデス山脈。
明治のはじめに輸入されて「赤茄子」と呼ばれていた。
赤茄子からトマトへと呼び名が変るとともに
品種改良がなされ、味も良くなった。

子供の頃の記憶。
麦藁帽子にトマトを一杯入れて、
光輝く田舎の道を歩いている少年。

よく冷えたトマトに齧り付くと
薬くさい匂いとともに
甘い汁が口に広がっていった。

今は年中食べられる。
写真は庭で採れたミニトマト。
でも、もうあの味はしない。


 くちづけのあとの真っ赤なトマト切る  大高翔

  (参考・岩波新書「季語集」)








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フォト575・・・練習の御題写真          愚

2006年08月01日 | Weblog
 私が撮った百枚近い写真の中では自信?のフォトです。まあ4っ星作品。後は皆さんの付け句で10星を目指してください。    
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