575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

心太戦争終わる酢醤油の     朱露

2012年07月04日 | Weblog
  心太(トコロテン)は天草を煮て干す。
  昭和二十年の夏真鶴の磯で天草を採る。
  面倒臭い心太作りをした母は若かった。
  彼女のオヤジみたいになった今の俺様。


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天体ショー金環金星夏至も?ほお!    智恵

2012年07月04日 | Weblog
平安時代以来の金環日食。
そして太陽の顔のうえを黒子のように移動する金星。
相次ぐ天体ショーに空を見上げました。
そういえば夏至も天体の運行によって起こる現象です。
そんなことを再発見したオドロキの句でしょうか。

水の地球に生れた生命。生命の進化のなかから誕生した人間。
その命の連鎖の末端に位置する「一人のわたし」。
考えたら奇跡ですね。
                    遅足

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真鶴のムロアジ恋し多米山麓     朱露

2012年07月04日 | Weblog
     歳時記の夏に鯵一族が出ていた。
     ムロアジの美味さを表現出来ぬ。
     半世紀以上食べたことがないし。
     鯵と鯖を足して二で割った旨さ。



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ガマと月桃   鳥野

2012年07月03日 | Weblog
夏の盛りは、負け戦のさかりでした。
大本営のウソにウソを重ねた発表も底をつき、日本全体が焦土。
非戦闘員を巻き込んで、悲惨を極めました。

最も苛酷だったのは国内唯一、地上戦の戦場となった沖縄。

学徒隊として動員された少年少女。中でも看護要員となった女子学生の
苦難は「ひめゆりの塔」として、よく知られています。

生と死に直面しながら、根の限りを尽くし、240名中、終戦まで生き延びた
のは、たった5人。

配属されたのは野戦病院第3外科。沖縄特有の石灰岩の洞窟、ガマが当てられていました。

その周りに咲いていた月桃。美しい名を負った凛とした花です。

 ・ 第三外科のガマの廻りの月桃はいま盛りならん便りなけれど

                       鳥野
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夏至間近夕刊戸口で読む漢     静荷

2012年07月02日 | Weblog
夏至の昼の長さの中、気候も良いだろうし、
外で夕刊読むというのも一興ですね、と結宇さん。
腑に落ちない出来事ばかりを伝える新聞、
ゆっくり読む気にもなりません、と鳥野さん。

夕刊を手に玄関先で読んでいる漢。
マンション住まいでは見られない風景ですが、
一体、どんなニュースが漢の関心を引いたのでしょうか?
消費税問題?政局?あるいはユーロ危機?
この時間に家にいる男といえば、退職後でしょうか?
夕刊戸口で、という中七。写生が効いていますね。

                    遅足
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顔当るすべて白髪よ夏の朝     朱露

2012年07月02日 | Weblog
   「する」を嫌って「当る」にしますか。
   二十代で白いのは苦難の連続だからな、
   は真っ赤な嘘でお釈迦様はご存知の筈。
   「腹黒い男め」、これで三色揃ったか。

             



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電線に烏とまって多米の夏     朱露

2012年07月01日 | Weblog
   二階の部屋の目の前に電線十本以上。
   プレハブ住宅・団地・低い多米山脈。
   そこへ東からの風雨で青葉が揺れる。
   三本の樹が大木の趣になって三十年。

            



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夏至の昼天ぷら蕎麦を食べに行く     朱露

2012年07月01日 | Weblog
その予定あり。楽し気です、と鳥野さん。

フィンランドでは夏至に野天でお風呂に入るそうです。
また夏至を一年の始まり、正月、としている北方民族もいるとか。
太陽の恩恵の少ない極北に近い地方では、夏至は大切な節目なんですね。

日本に住む朱露さん。夏至のお昼は、好物の天ぷら蕎麦。
上の天ぷら蕎麦とお酒で夏至のお祝い。いや天ざるでしょうか?

蕎麦の関東、うどんの関西、という食文化の違い。
今はかなり薄れてきましたが、やはり、東男には蕎麦が似合う、
と女性たちの声。

確かに、うどんでは、詩にならない・・・ですね。

                  うどん好きの遅足


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