風邪をひいて体がだるいし咳が出る、何をする気力も無いので本を読んで暇つぶしをしていただけ。
池澤夏樹の「科学する心」集英社インターナショナルの中に「主観の反逆 あるいは我が作品の中の
反科学」という章がある。
出だしからして「この章で自分が何を書こうとしているのかまだよくわからない」である。
読み進めると「主観の反逆 反科学」の勧めである、が決して神秘主義や神学の勧めではない。
では何を言わんとしているのか「実は私もまだよくわからない」が、以前同じような本を読んだ
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」である。
「美しいもの、未知なるもの、神秘的なものに目を見張る感性【センス・オブ・ワンダー】を
育むために、子供と一緒に自然を探索し、発見の喜びに胸をときめかせるー」
池澤夏樹の「科学する心」は、全編このセンス・オブ・ワンダーが底通しているように思えた。