緑の石とはカンラン岩、漢字で書くと「橄欖岩」、オリーブ色した岩という意味です。
主たる構成鉱物はカンラン石、あの宝石の olivine 、八月の誕生石だったかな。
あなたの住んでいる所の足元なら、30kmも掘れば出てくるかも、孫子の代まで気長に頑張って下さい。
橄欖岩の表面を拡大して見ればこうなります、濃い緑色は輝石の類、淡緑色が橄欖石、黒色の部分はクロムスピネル、
遠目に見れば緑色の石に見える訳です。
いずれも主成分は鉄、マグネシュム、クロム、ケイ素、酸素ですから橄欖岩の比重は3.5g/cm3、ズッシリと重いです。
これは橄欖岩と水が反応して出来た蛇紋岩、白いのはクリソタイル(白石綿)、石綿は橄欖岩の産物です。
橄欖岩が蛇紋岩化する時に水素が発生します、水素は化学合成独立栄養生物(バクテリア等)のエネルギー源、
月にも火星にも橄欖岩は有ります、バクテリアぐらいは居るかもね、緑の石を突き詰めると面白いのです。
(蛇足:この写真は北海道のアポイ岳で撮ったものです)