人外花境

暇人の何でも自然観察日記

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平和の滝コースの岩塊斜面

2009年06月26日 | 自然観察

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この登山コースの出発点となる発寒川にかかる平和の滝です。

手稲山山系の基盤岩である約1500万年前の変質した安山岩が露出している。

1500万年前といえば日本列島が大陸から分離した頃、その頃は何処に居たものやら。

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コースの途中から頂上直下の岩壁を見ることができます。

これは約200万年前に噴出した安山岩の溶岩流で、手稲山とその周辺を広く覆っている。

岩塊斜面の巨礫は、ここから崩れ落ちてきたものです。

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頂上から岩壁を見ると、垂直な板状節理が発達した溶岩流であることが解ります。

発寒川の浸食により、節理に沿って崩壊が進んだのでしょう。

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大きく成長したトドマツと岩塊斜面との境界に狭いながらもハイマツ帯があります。

この岩塊斜面が形成されたのは、氷河時代の凍結融解作用によってでしょう。

その後温暖化に伴い、トドマツが上へ上へと進出してきたのですが、斜面がきつく

土壌条件の悪いこの地点で進出が止まってしまった。

ハイマツはこの様な悪条件でも生育出来るため、トドマツとの境界から上へと

勢力をのばしているところです。

何年後かは解りませんが、樹林帯の中にポッカリとハイマツ帯が有るという

特異な景観が出現するでしょう。

地質と気候と植物の織りなす自然の妙です。


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