南北両大東島は100%石灰岩から出来ており、その厚さは413mまでは確認済みですが1000m以上は有る だろうと推定されています。石灰岩は何種類かに分類されますが、大部分は下部層の古大東石灰岩です。こ れは南大東島北部の古大東石灰岩の露頭です。
間近で見るとサンゴの化石を残していますが、大部分は白色の結晶質石灰岩です。ガサガサした感じの琉 球石灰岩とは明らかに異なり、より古い時代の堆積物であることが解ります。
この古大東石灰岩の露頭には、レインボーストーンと呼ばれる縞状の石灰岩が所々に含まれています。空 隙や割れ目に炭酸カルシュウムが沈積したものです。島北部の切土のり面によく見られますが、島外持ち出し禁 止とのこと。ビジターセンターである島まるごと館に、キレイに磨き上げたレインボーストーンが飾ってありまし
た。
実は2~3日前に長万部町に有る二股ラジュウム温泉へ行ってきましたが、すっかり様変わりしてしまい昔 の面影はありませんでした。ここの石灰華の断面は、レインボーストーンと瓜二つです。もっとも成因こそ違え、 同じ炭酸カルシュムですからね。
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