【まくら】
いわゆる「艶笑落語(バレ噺)」であり、原話は安永三年の「豆談義」に収録されている「かみいれ」。
【あらすじ】
貸本屋の新吉は出入り先のおかみさんに誘惑され、旦那の留守中に上がり込んでいちゃいちゃしていた。そんな時にいきなり旦那がご帰宅、慌てた新吉はおかみさんの計らいで辛うじて脱出に成功する。
だがこともあろうに新吉、旦那からもらった紙入れを、現場に忘れてきてしまう。しかも、紙入れの中にはおかみさん直筆の『遊びにいらっしゃい』という手紙が入っている――絶体絶命である。
焦った新吉は逃亡を決意するが、ともかく先方の様子を探ろうと、翌朝再び旦那のところを訪れる。
出てきた旦那は何故か落ち着き払っている。変に思った新吉は、「他の家の出来事」と称して昨夜の出来事を語ってみるが、旦那はまるで無反応。ますます混乱した新吉が考え込んでいると、そこへ浮気相手のおかみさんが通りかかる。
旦那が新吉の失敗を話すと、おかみさんは「浮気するような抜け目のない女だよ、そんな紙入れが落ちていれば、旦那が気づく前にしまっちゃうよ」と新吉を安堵させる。
旦那が笑いながら続けて「ま、たとえ紙入れに気づいたって、女房を取られるような馬鹿だ。そこまでは気が付くまいて」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】
間抜落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの)
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『町内で 知らぬは 亭主ばかりなり』
『とは知らず さて留守中は お世話さま』
『語るなと 人に語れば その人は また語るなと 語る世の中』
【この噺を得意とした落語家】
・五代目 古今亭志ん生
・六代目 三遊亭圓生
・五代目 柳家小さん
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いわゆる「艶笑落語(バレ噺)」であり、原話は安永三年の「豆談義」に収録されている「かみいれ」。
【あらすじ】
貸本屋の新吉は出入り先のおかみさんに誘惑され、旦那の留守中に上がり込んでいちゃいちゃしていた。そんな時にいきなり旦那がご帰宅、慌てた新吉はおかみさんの計らいで辛うじて脱出に成功する。
だがこともあろうに新吉、旦那からもらった紙入れを、現場に忘れてきてしまう。しかも、紙入れの中にはおかみさん直筆の『遊びにいらっしゃい』という手紙が入っている――絶体絶命である。
焦った新吉は逃亡を決意するが、ともかく先方の様子を探ろうと、翌朝再び旦那のところを訪れる。
出てきた旦那は何故か落ち着き払っている。変に思った新吉は、「他の家の出来事」と称して昨夜の出来事を語ってみるが、旦那はまるで無反応。ますます混乱した新吉が考え込んでいると、そこへ浮気相手のおかみさんが通りかかる。
旦那が新吉の失敗を話すと、おかみさんは「浮気するような抜け目のない女だよ、そんな紙入れが落ちていれば、旦那が気づく前にしまっちゃうよ」と新吉を安堵させる。
旦那が笑いながら続けて「ま、たとえ紙入れに気づいたって、女房を取られるような馬鹿だ。そこまでは気が付くまいて」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【オチ・サゲ】
間抜落ち(会話の調子で間抜けなことを言って終わるもの。また奇想天外な結果となるもの)
【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『町内で 知らぬは 亭主ばかりなり』
『とは知らず さて留守中は お世話さま』
『語るなと 人に語れば その人は また語るなと 語る世の中』
【この噺を得意とした落語家】
・五代目 古今亭志ん生
・六代目 三遊亭圓生
・五代目 柳家小さん
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