![]() | こころ (新潮文庫) |
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新潮社 |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。
鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。
【読んだ理由】
電子書籍として読んだ。青空文庫で第一位。
【印象に残った一行】
お嬢さんのことを考えると、気高い気分がすぐ自分に乗り移って来るように思いました。もし愛という不可思議なものに、両端ががあって、その高い端には神聖な感じが働いて、低い端には性欲が動いているとすれば、私の愛はたしかにその高い極点をつらまえたものです。私はもとより人間として肉を離れる事のできない身体でした。けれどもお嬢さんを見る私の眼や、お嬢さんを考える私の心は、まったく肉の臭いを帯びていませんでした。
【コメント】
はじめて電子書籍を読みとおした。
想像していたより読みやすく、ページをめくる感じは同じだ。
ペパーメディア危うし。
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