目に見えないけれど大切なもの―あなたの心に安らぎと強さを | |
クリエーター情報なし | |
PHP研究所 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
思いがけない挫折にあい、人生にポッカリ穴があいたように感じるとき。
日々の人間関係の中で、人間不信に陥ったり、みじめさ、孤独感にさいなまれるとき――。
誰にでもあるそんなときに、ぜひ読んでほしいシスター渡辺の七年ぶりのエッセイ集。
「修道女であっても、この世に生きている以上、煩わしいことに無縁であろうはずはなく、生身の人間である限り、傷つかないで生きていられるものではない。
言うも恥ずかしいような些細なことで心が波立つことがある」と、
本文で語るように、自己満足を求める心、挨拶した相手に無視されるときに感じるような傷つく気持ち、嫌いな人・苦手な人、病に落ち込む心などについて、自らの体験で綴る。
シスターという立場で、こんなに心の動きを書き表してもいいのかと思うほど、飾らない、ありのままの筆致が魅力。
複雑であわただしい日常を、たくましくしなやかに生きるために、心を支える珠玉のエッセイ集。待望の発刊。
【読んだ理由】
渡辺和子さんの著作。
【印象に残った一行】
カール・ロジャースが彼のカウンセリング理論のなかで、人間一人ひとりには、たとえ目に見えなくても、成熟に向かって向かって前進する力と傾向性が必ず在し、それがある適切な心理的風土に恵まれるならば、潜在的可能性から現実性に足をふみだす。したがって、カウンセリングはこの適切な心理的風土、つまり、相手をありのままで受け入れる許容の雰囲気を作り出すことによって、本人に成熟への道を自らあゆませることにあるということを述べている。
【コメント】
副題に「あなたの心に安らぎと強さを」とあるが、そのとおりに安らぎと強さを与えてくれる。