![]() | 川の光 |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
『読売新聞』大人気連載の単行本化。川辺の棲みかを追われたネズミ一家が、新天地を求めて旅に出る。小さな命の躍動を余すことなく描き出した冒険物語。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
平和な川辺の暮らしは失われた。晩夏、安住の地を求めてネズミ一家の冒険が始まる。足元で脈動する世界に優しいまなざしを向け、柔らかい魂の手触りを伝える物語。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
松浦/寿輝
1954年、東京都生まれ。詩人、小説家、批評家、東京大学教授(表象文化論)。1988年に詩集『冬の本』で高見順賞、95年評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、2000年小説『花腐し』で芥川賞、2005年『半島』で読売文学賞を受賞するなど、縦横の活躍を続けている
【読んだ理由】
新聞の書評を読んで。
【印象に残った一行】
川の流れは止まることがない。悲しかったことも嫌だったことも、何もかも押し流してゆく。もちろんついでに、楽しかったことや嬉しかったことも押し流されてゆくけれども。それでいいんだとタータは思った。美しいものも醜いものもどんどん過ぎ去って、でも川の流れはいつも新しい。大事なのはそのことだ。川と一緒にいるかぎり、ぼく自身もまた、いつだって新しい自分自身になることができる。ぼくはこの川が好きだ。
【コメント】
父と兄弟、三匹のねずみ一家が、工事により巣穴から追い立てられ、新天地を求めて川を上流へ遡ってゆく冒険の物語。私自身はミッキーマウスを除いて、ねずみは嫌いだが、波乱万丈の展開にすっかり魅せられた。