【内容紹介】
(「BOOK」データベースより)
介護地獄に苦しむ元キックボクサー、淡々と「不倫のメリット」について語る女性が漏らした最後の一言、ネット喫茶でたったひとり新年を迎える男、文学賞に落選し続ける四十三歳…。普通の人々の普通の生のなかの瞬間をあるがままに描く21篇。どんな小説よりも鮮烈に現代を映すコラム・ノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上原/隆
1949年、横浜市生まれ。立命館大学哲学科卒。映像製作会社勤務のかたわら、「思想の科学」で編集・執筆活動をはじめる。その後、市井の人々の生き方に焦点をあてたコラム・ノンフィクションを執筆
【読んだ理由】
上原 隆作品
上原 隆作品
【最も印象に残った一行】
外に出ると、通路は夕べのゴミで汚れている。タバコやペットボトルや空き缶や週刊誌が落ちている。汚れた街だ。
見上げると、真っ青に晴れわたった空があった。そこだけが元旦だった。
自分の死が近くにある時、人は自分を愛してくれている人のことを思うのだろう。
【コメント】
無名の人たちの色々な人生が、私の人生に彩と潤いを与えてくれます。
無名の人たちの色々な人生が、私の人生に彩と潤いを与えてくれます。