阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

松坂の「和田金」の“すき焼き”はさすがだった!!  鳥羽伊勢松坂シリーズその7/完

2011年12月04日 | 神弓会

松坂の駅から「和田金」まで近道をいったせいか、あるいは月曜日の午後ということもあってか人通りが少なく、
町はおもいのほか寂れて見えた。松坂は往時、伊勢商人を輩出した街で三井財閥もここからスタートした。
 好きな映画監督の小津安二郎は東京深川生まれだが、10歳の時から10年間父の出身地である松坂で育った。
 
前回松坂に来たのは赤目四十八滝を歩いて、松坂まで足を伸ばし、本降りの中を本居宣長の鈴屋を訪ねた時で、
20年ほど前になる。その時は「和田金」は休みで止む無く「牛銀」に寄った。「牛銀」もおいしかった。
 自分の記憶にある「和田金」は、木造の店で、下足番がいて畳の広間は膝送りで客が座っていくと言うような店だった。
それは「3丁目の夕日の時代」昭和30年代のことだった。当時四日市に住んでいて家族でお伊勢参りをした。
その帰途、父が奮発して松坂ですき焼きを食べさせてくれた。
 あまりに当時の店の記憶と違うので、仲居さんに聞くと24年前に前の道(旧伊勢街道)が7m拡幅になったので止む無く高層のビルになったそうだ。
伊勢からバスで宇治山田へ出て、宇治山田からは松坂まで近鉄に乗った。宇治山田駅は国の登録有形文化財に指定されており、今年の三月には開業80周年を迎えた。










 

 



 
小さな但馬牛から霜ふりの牛に育てる酪農家や、ベテランの仲居さんたちなど多くの人に働く場を作っている松坂の「松阪肉ビジネス」。
いいお値段(すき焼き8400円/人)なので私はもう行くことはないだろうが、これからも余所から人を呼べる産業として松阪市内の
松坂肉を食べさせる他の多くの店と共に栄えて欲しい。

コメント
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