2022年6月6日付東京新聞朝刊
堀江さんは1962年5月12日小型ヨット『MERMAID』全長5.83m、水線長5.03m、幅2.00mで兵庫県西宮港を出港、
8月12日に単独無寄港で太平洋を横断して、アメリカのサンフランシスコに入港した。
最初この報道をテレビ新聞で知った時は、その「怪しからん青年が法律やぶりをしてアメリカにヨットで密入国したという報道」のまま、堀江さんを怪しからん奴と素直に思った。
どのテレビ局もどの新聞もラジオも同じように外務省のご意見を伺い、そのご意見のまま 密出国だと堀江さんを批判し、非国民扱いの報道だったからだ。
その時点では阿智胡地亭は日本に「記者クラブ」というのがあって大手報道業界が横ならびの談合のような報道をするシステムで運営されているなんて全く知らなかった。
ところが「サンフランシスコ市長 ジョージ・クリストファーが「コロンブスもパスポートは省略した」と、尊敬の念をもって名誉市民として受け入れ、
1か月間のアメリカ滞在を認めるというニュースが日本国内に報じられたところ、日本国内のマスコミ及び国民の論調も手のひらを返すように、
堀江の“偉業”を称えるものに変化した。その後、帰国した堀江は密出国について当局の事情聴取を受けたが、結果、起訴猶予となった」Wikipediaから部分引用。
この堀江さんに関する急激な報道の一晩での一斉の180度の転換には本当に驚いた。全く同時にNHKも読売も朝日も同じように手のひら返しをした。
日本のNHKや読売や朝日という新聞やテレビの業界は自分たちの報道基準を、アメリカさんに決めてもらい、アメリカさんが評価したら
即そちらになびくんかいと目からウロコの体験だった。
全ての報道が全て同じ論調だったのが 今にして思えば業界の同調つまり談合を伺わせる。異論は許さんと!!
日本の大手メディアは大本営発表を垂れ流すことが商売の元だった歴史は 守もられて今も続き、「記者クラブ」という高い参入障壁で新規業者を入れず
おいしいショーバイを続けている。
しかし この状態に気が付き NHKのニュースを見ても「鬼畜米英の軍隊は軟弱なり・・」と毎日大本営発表をしていた時代と同じだなと見たり、
大手新聞テレビは「記者クラブ」に守られた 「お気楽稼業」と見る人も以前よりは出てきているようだ。
新聞の中にも署名記事を載せて 独自記事をだす会社も少しづつ増えてきている。また玉石混交のネットサイトの情報からは日本のサイトだけでなく
海外のBBCやNYTもいつでもどこでもアクセス出来る時代になったのがありがたい。