阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

印旛郡の里山住人Kさんの 「焼尻島・天売島/北海道の旅」  その3/完     ウトリとウミネコ

2022年06月18日 | 下総の国の住人Kさんの寄稿アルバム集

千葉県印旛郡栄町に住む友人のKさんの「焼尻島・天売島/北海道の旅」のツアーレポートその3です。

⇒ 天売島の夕焼け

 
 天売島より利尻富士を望む
 

 天売島は「ウトウ」の世界最大の繁殖地です。

その数40万つがい、80万羽が一斉に帰巣する様子は圧巻です。鳩ほどの大きさのウトウが目の前を高速で巣に降りてきます。
また道端の一部をLEDで明るくして餌を加えたウトウを身近で観察できるように配慮されています。
 
 ウトウの帰巣
 
 
 LEDの下でウトウ観察
 
ウトウは警戒心が強いので子育て中は日の出前に巣を出て100Km先の海域まで餌となる
カタクチイワシを採りに行き日没後に帰巣します。夜しか観察できないのでこの時間となる。
 
 
翌朝は昨晩行った赤岩展望台付近へ、今度はウミネコ等の観察となる。
ウミネコは道端や崖の草むらに2,3個の卵を産み、ヒナは7月に巣立ちのピークを迎える。
草むらの中の卵、孵ったばかりのヒナ、親鳥と成長したヒナなど観察した。
また近くにはすごい数の親鳥が飛び交っていた。
 
 ウミネコ
 
 
 ウミネコの卵
 ウミネコのヒナ
 ウミネコ親子
 赤岩付近
 
 
赤岩展望台へ降りていくと赤岩と青い海が見える、すぐ横の崖を見ると小さな黒い鳥が
数羽いる。写真を撮って拡大してみると「ケイマフリ」だった。
天売島は陸からも海からも近くでケイマフリを観察できる世界でも絶好のポイントで、
世界中からバードウォッチャーが訪れるとのこと。
 ケイマフリ
 
花と海鳥、海鮮料理、離島のんびり旅は天気にも恵まれ最高だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大洲城(伊予の国)は檜の香りがかぐわしい。 大洲その1             13年前の今日 2009年6月18日「阿智胡地亭のShot日乗」掲載

2022年06月18日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

もう長年楽しませて頂いているブログ「retireman」さんは、京都にお住まいで大洲ご出身のhinoGさんが運営されています。

旅に出る前にhinoGさんから大洲の見所やお土産のアドバイスを頂いたお陰で、楽しく大洲の街を巡る事ができました。

 大洲城は大洲市民が再建計画に全面的に参加し、市民が物心両面で支えて2004年に完成した伝統工法の大型木造構造物です。

城の中はかぐわしい檜の香りに満ちていました。係りの人に聞くと、殆どの材は近郷の森林から切り出されたが、心柱などの太い材は入手できずに

林野庁に頼み 木曾の国有林の檜の大木をわけてもらったそうです。思わず、そうですか信州の木材も使われているのですかと、大きな声を出してしまいました。

また建て方工事は富山県井波町の宮大工と地元の大工のコラボで木組みを完成させたそうです。

大洲城(クリック)。

急な階段を上って天守閣の上に出て大洲の街の四方を見ました。

肱川には沢山の鵜飼船が浮かんでいました。柔らかな物言いのタクシーの若い運転手さんに聞くと、6月からシーズンに入っているんだそうです。




近江聖人と言われた「中江藤樹」の像が城郭公園にありました。中江藤樹は養子となった祖父の家を継いで大洲藩主に仕えましたが、

近江に残した老母の孝養のために大洲藩を脱藩して、故郷近江に蟄居したのだそうです。脱藩と聞くと当時は大罪のような気がしますが、

「母を捨て置けない」という彼の気持ちに免じて、当時の大洲藩の重臣たちは「彼をそのまま捨て置く」というおおらかな処置をとったのでしょうか。

初めて訪ねた大洲の町の店のひとたちや、駅の窓口の女性、城や山荘の受付の女性など、出会った人みなが志風君と私の二人に、たおやかな応対をしてくれました。

ゆったりと時が流れ、しかも時代に遅れず・・。当地出身で大阪勤務時代よく一緒に卓戦を楽しんだ池上君は、いま甲府勤務と聞きます。

肱川を山から海へ流れる霧の流れの話は彼から聞き、その後テレビで見てスケールの大きさに驚きました。

(「肱川嵐」:大洲盆地に蓄えられた霧(冷気塊)が肱川を下り、河口にある長浜の町を覆いつくすという気象現象。)


 この地からシャープな彼は東京に進学し、今は甲府で暮らす。甲府もいいところですよと年賀状に書いてきた。

大洲も甲府も山に囲まれた盆地という点では同じ。彼と彼の家族にとっては住みやすいのかも知れない。

池上君もまた、気性の激しさは表には出さないが、腰の据わった南四国人の1人のような気がします。
 
 矢野の「いりこみそ」には沢山の種類がありました。胡瓜につけてもそのままご飯に載せても旨い。もっと沢山買ってくれば良かったのにと相方に言われました。


志ぐれもち。もち粉と上用粉が主材料で全国各地にある菓子で土地によってはウイロウなどと呼ばれる。

これも沢山の製造元があって種類が多いので驚きました。口に入れるとよもぎの香りが広がって美味しい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の政党にあってアメリカの政党にはない「党議拘束」の話      組の掟が日本の組織行動の原型?

2022年06月18日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2008年10月01日(水)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

アメリカの下院が29日、不良債権の買取を柱にした金融安定化法案を否決した。共和、民主の与野党の議会幹部が可決を合意していたにも関わらずである。

否決されたことが原因でアメリカの株式市場は大暴落し、順次世界に連鎖して金融システムの混乱が増している。

日本では与野党の議会幹部の合意は即法案成立を意味する。

なぜ成立しなかったのかと思って、新聞を読んでいくと、「党議拘束の有無」に両国の大きな差異があることを知った。 

「アメリカ議会では、個々の議員の判断と意見を尊重するという原則から政党による『党議拘束』の慣習がない。

日本では政党の決定に反する投票行動をとれば党規則で処罰の対象になる。だが米国では逆に、議員の『投票履歴』は有権者にとっての重要な評価基準となる。

特に、細かい小選挙区で支持を集めて当選してきた下院議員の場合は地元の声を反映した投票行動をとる傾向が顕著で、

そこに下院(定数435人)の11月4日改選という日程に絡んだのが今回の構図だった」日経夕刊9月30日2面コラム

♪党議拘束がないとは!

なにしろ昔からこの列島で暮らしていこうと思えば、侍は藩の決まりに、百姓は村の決まりに、時代が下ってお役所は省や部局の利益に、

サラリーマンは会社、というそれぞれの集団や組織の暗黙の決まりに、拘束されて生きてきた。

 国法を守って これらの暗黙のムラの拘束に反すると どういう目に会うかは、つい最近も三菱重工の神戸造船所で、

「大規模工事の現場を統括する「監理技術者」資格の不正取得を内部告発し、報復人事(社宅の掃除担当の子会社へ飛ばされた)を受けたとして、

三菱重工業社員の西村茂さん」が、訴えているし、

 愛媛県警の裏金を告発した仙波巡査部長のケースには従来の警察がヘタを打ったときの常識的な対応アクションが素直に出ている。

(数日前の判決で県警側が報復人事を行ったことを認める2審判決がでた。警察庁も昔ならこんな判決が出るとは思ってもいなかっただろう。

つまり自分で実名証言する警察官が出ることなど、警察幹部は想定もしていなかっただろう。)

 国会議員も個別法案を是是非非の個人判断で投票できない。

そしてそれは当然だと思って何も不思議に思っていなかった阿智胡地亭。

この列島ではかなり昔から、善悪を超えてどんなことがあろうとも 自分のムラを守る行動をしてこそ、ムラの一員であることが出来た。

例えば公害企業と言われた会社の社員も身体を張って、本社に抗議行動に来た被害者の地元住民を力で押し返してこそ、

その会社の社員だった。それは当時としても、おそらく今も、当然のことだろう。

党議拘束というシバリをつける発想がないアングロサクソン主体の国の組織運営システムと、

本質的にはやくざの組のオキテと変わらない拘束を持つ自民党、民主党、公明党などを持つ北東アジア人の国の組織運営システムの差は大きいが

組織の中に入り込み、組織に守られ、上の言うことを聞いてさえいれば、我が身の安泰な日本式システムは、組織内の人間にとってはチョー居心地がいいからまだまだ続くだろう。

しかしこの日本システムは 法律に基づく 善悪の判断より、個別組織の損得の判断が優先されるから国全体の損得の判断が出にくいし、

個別組織の中でいったん上に立った連中や階層が、いつまでも既得権を握ることが出来るという側面もある。

(小泉、安倍、福田、麻生と4代続いて政治が家業になった階層から首相が出るのは、部族の酋長階層が権力を握る中東の部族国家と同じだ。

こんどだけは新酋長の麻生さんに仲間内で酋長職をたらいまわししないで欲しいが)

今の日本の閉塞状況にはなんとも年期の入った「やくざの掟」という通奏低音が流れているような気がする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月17 日に目に留まったSNS・メディアの記事

2022年06月18日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像クリックで記事全文に飛びます。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする