阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

最近的中国旅游事情   友人・橋本君の 2010年 中国5日間4万円の旅

2022年11月10日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年04月10日(土)「阿智胡地亭の非日乗」掲載
 

愛知県豊田市に住む学生時代の友人橋本君から久しぶりにメールが来ました。

メールの中に3月終わりに中国へツアー旅行したことが書いてありました。

元技術屋さんが見た現在の中国の姿。新聞やテレビの報道ではない個人の目に映った中国の一面を紹介します。

「ところで、先月末、北京・西安5日間4万円と言う格安ツアーがあり、友人と2人で、行ってきました。中国は、香港に15年前に行って以来、本土は初めてだったのですが、

周囲の連中から、そんな安いツアーでは、ホテルも食事も安心出来んぞと脅されたが、時期的には、まだ寒い時期でもあり、閑散期で、ホテル、食事とも全く問題ありませんでした。

今後中国ツアーはこの手が良いなあとも思いました
 
 しかし、北京は当然ながら、西安でも、凄い建設ラッシュに、車の大渋滞(その反面、名物の自転車の大群はすっかり減少したらしい)をあらためて感じました。

 車はこの数年急速に販売されたものが多いため、アメリカよりよほど見た目の程度が良く、また多少は、歩行者への配慮はないものの、それ程むちゃくちゃな運転は少なく、

高速でも暴走車は見なかった(東南アジアのほうがよほど酷い)。

 全体的には、やはり、デカイ、広い、多い、埃っぽい と言うのを実感。

いつかはこの成長が止まった途端急激な崩壊が始まるとは思うが、その時期到来まではまだまだ先のように思うと、ますます日本が心配になってくる気がした。

そして、その日本の展望の無さ、外交の無力さにむかっ腹が立ってくる。特に、電気自動車の時代には、下手すると、中国に席捲されるのではと思えます。」

 

以下は追加で伝えてれたお話です。

→①西安の兵馬俑:博物館の出口のショップのすみに、風采のあがらんおじいちゃんが二人、所在無げにちょこんと座っている。なんやあのおっさんはと聞くと、

なんとこの兵馬俑を最初に発見した農夫とその兄弟と言う。兵馬俑のガイドブックを購入した人に、そのガイドブックにサインをする為、休日一日中座っていると言う。
  
 なんでも商売の道具にする国だなあ!
日本では考えられないなあ。高松塚発掘人がそんな場所にいるとなんとなくしらけるが。

 ②万里の長城の土産屋:万里の長城から降りてきて、近くの土産物屋で、サービスのウーロン茶を呑んでいると、妙齢の可愛いクーニャンがにこにこしながら近づいてくる。

まあつまらんみやげ物でも売りに来たと思ったら、顔を近づけ、“お兄さん、アメリカの“バイアグラあるよ!”
    
こんな場所でこんなものまで売っているとは。確かに長城に登って体力は消耗していたが、その後まで面倒を見てくれるのかとは思ったが。”あほ、おれは十年前に終了しとる!”と言うと、ニヤっとして立ち去ったが。 買う人がいるんだろうなあ(多分日本人)
 
 ③西安の国立陝西省美術館:背広姿の、今人気のニュースキャスター宮根に良く似た学芸員が、中を案内し、中国の最近の画家の絵を順次説明して行き、最後の方になって、翡翠などの彫刻を展示しているところに来ると、やけに説明が丁寧になる。何のことは無い、展示品の販売員にいつの間にか変身。そしていつの間にか販売助手みたいなのが数人まつわりついてくる。
    
展示品は本物で、一応、博物館の証明書付で、作家は、博物館所属の生徒の作品なので、格安と言うが。
 考えたら、中国では、この種の公共的な建物は全て国立と言う事になるのであろうが日本の国立博物館の学芸員が、セールスするとは信じられん。
   
 また、格安ツアーで、美術館に入るとはおかしいなとは思ったが、結局、土産物屋のコースの1つなんだと思うと納得。

 ④西安・大雁塔:三蔵法師が、インドから帰国後、ここで経典を翻訳したという、中国は勿論、わが日本の仏教の故郷であり、敬虔な気持ちになるかと思ったら、この塔を感覚する寺院の管主が揮毫した掛け軸(一本3万円)のPRにも一気に興ざめ。

 ガイドいわく、寺院も独立採算になり、稼ぐ必要が有るとの事。しかし、これは、日本で安っぽいお守りを売っているのよりはましかなあ。

 ⑤華清池:楊貴妃が玄宗皇帝と遊んだリゾート温泉地で、その風呂が残っているのは良いとしてその風呂の豪壮な建物の庭先に、大きな真っ白の半裸体の楊貴妃像がそれも、

ミロのビーナスの像風に立っているのにも興醒め。いっそ、玄宗と全裸で風呂に入っている姿のほうが明快。

 ⑥絹の絨毯工房:本絹の絨毯の土産屋。ツアーのメンバーの夫婦が、50万円と言う絨毯が気に入り、買うつもりで、値段交渉に入ると、最終的には、

15万まで下がり、逆に不信感を抱きやめたと苦笑いしていた。

と言うわけで、わずかな時間だったが、結構面白い面が見られた。ただ、何百万もするような、翡翠、七宝、堆朱、黒檀、紫檀等の工芸品は、

素晴らしいものがあり、伝統を感じるのも確かである。

因みに、我々二人は何も買わず。と言うより買えずが正解か。従って、偽物にも縁が無かった。

    辛苦了 再見


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