阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

前田主任検事逮捕、   懲りない大手新聞テレビと検察の緊密な仲良し関係

2023年01月18日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年09月22日(水)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

昨日、大阪地検特捜部の前田主任検事は「トカゲの尻尾切りにされる?」と書いた記事をUPして外出した。

帰宅したら前田検事は証拠隠滅罪の容疑者として逮捕されていた。

夜のテレビニュースを見ると、ふてぶてしく見える前田検事のフィルムと、自宅の家宅調査、そして最高検と大阪地検の次席検事の会見の模様が放映された。

 ◎このニュースコンテンツを見て二つのことを思った。

一つは、村木元局長逮捕の時のニュース構成と瓜二つで、まるで再現ドラマを見ているようだ。

前田検事の公務員官舎に取調官の車が到着し、検事と事務官のグループが前田容疑者の自宅のブザーを押し、ドアが開けられるまで克明に撮影されたフィルムが流される。

 草彅剛の自宅の家宅捜査などと同じで、検察庁が事前に記者クラブ所属の新聞社やテレビ局に時間と場所を教えている。

前田検事はまだ容疑者であって、有罪が確定した訳ではない。


村木元局長も自宅の家宅捜索を受けたときは同じくまだ容疑者だった。

しかし、あの当時テレビのニュースを見てふつうのくにたみである阿智胡地亭は思った。そうか検察に捕まって家宅捜索まで受けたンやから

村木いうオナゴはワルなんや。そういえばテレビで見る村木いうのんは悪そうな人相してはるわ!はよ牢屋にぶちこんだれ!!と。

 前田容疑者の子供は(いればの話だが)今朝、学校へ行けたのだろうか?奥さんは今日買いもんに出られるんだろうか?

容疑者の家族の個人情報を守るという観点は、新聞・テレビ・検察には全くない。個人の人権を守るというのは、大新聞社やテレビ局は、

人権週間だけのお題目か?いやこの国では個人の人権は紙の法律に書かれただけのもので、お上の前では誰もそんなもんがあるとは思ってもいないことの証明だ。

  容疑者の前田検事は、村木厚子さんと同じように裁判が始まる前から、もう市中引き回しの刑にあわされ、お白州に引き据えられた

検察とマスメディアは相変わらず、方や有罪の空気作りに協力し、方や見返りにニュースのネタと絵柄を提供するという協力、蜜月関係を続けて反省の色は全くない。

これは本当に恐ろしいことだ。

 二つ目は、前田検事を今この時点で逮捕したこと、逮捕せざるを得なかった理由だ。

私はやはり大阪高検で裏金問題を内部告発した新居浜出身の三井環元大阪高検公安部長を、彼のテレビ出演の朝に、検察が別件逮捕したあのケースが頭に浮かんだ。

この逮捕も彼が取材を受け、外に向かっていろいろな発言をする前に口封じをするのが目的だったのだろうと。

おそらく前田検事のこれまでの取調べ上の悪行がこれからぼろぼろ報道され、彼だけの特殊イレギュラーな個人犯罪で収束するための逮捕なのだろうと。

☆官房長官を筆頭に弁護士出身の党役員が多い民主党政権は、今回の村木公判無罪判決確定を奇貨として、取調べの全面可視化を立法化したら、

日本の冤罪はがた減りすると思うが、仙谷さん以下はっきりとアクションを起こしたらどうですか。

この法制化一つで日本の社会は相当変わりますよ。そして政治家が検察の恣意によって逮捕されることの歯止めになりますよ。

☆それにしても民間会社で不祥事が起きれば、それが大会社であろうと、マスメディアは、社長自らがお詫びの言葉を述べ、深くテレビカメラの前で頭を下げるまで決して許さない。

しかし検察庁の場合は、東京、大阪共に「次席検事」が一人でテレビの前に現れて釈明しただけだった。

なぜ部長や検事正が出てこないのだろう。そしてなぜマスメディアはそれにクレームをつけることなく許してしまうのだろう。

この一つにも日ごろの両者の卑屈な関係が透けて見えた。強きを助け弱きを挫く記者クラブ(司法クラブ)って、まさに日本に最後に残された最強の談合組織でしかない。


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